伊東勤氏 絶好調のカブス・誠也に軍配 バットの出が抜群、内角球に左肘うまく畳んだ

[ 2025年10月4日 01:30 ]

ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ第3戦   カブス3―1パドレス ( 2025年10月2日    シカゴ )

<カブス・パドレス>2回に相手先発・ダルビッシュから二塁打を放ったカブス・鈴木(AP)
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 【伊東勤 視点】カブスに流れを引き寄せたのは鈴木だった。2回無死一塁で迎えたダルビッシュとの対決。カウント1―0からの2球目、球種の表記はカットボールだが、シュート気味に抜けて内角に入ってきた球。対応によっては併殺になってもおかしくない厳しいコースではあったが、鈴木は左肘をうまく畳み、振り幅を小さくして三塁線を破った。無死二、三塁の好機をつくり、貴重な先制劇につなげた。

 シーズン最終盤から絶好調。今の鈴木はバットのヘッドの出が凄くいい。全体的に大きく振るのではなくインパクトの瞬間に力を集中。速いスイングで球を捉えている。悪くなると上体が先に突っ込んだり、軸がぶれたりする傾向があるが、地面に張り付いたような構えからしっかりとボールを見られている。内角の甘い球は引っ張れるし、元々右に打つのはうまい。つなぎの打撃もできるので打順は2番でも5番でもいける。チームになくてはならない存在になっている。私が中日コーチ時代の19年から21年、広島の鈴木には手がつけられないほど打ちまくられた。ドシっと構えて“いつでも打てる”という雰囲気は当時に近いものがある。

 試合の流れを渡さないようにパレンシアを早めに投入したカウンセル監督の継投もうまかったし、遊撃・スワンソンを中心にした堅い守りも光った。この勢いならブルワーズともいい勝負ができる。鈴木と今永の奮闘に期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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