阪神・中野拓夢“珍2冠”あるぞ 史上初の首位打者&最多犠打へ リーグ3位打率.284に断トツ39犠打

[ 2025年8月21日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-2中日 ( 2025年8月20日    京セラD )

<神・中(17)> 3回2死三塁、中野は左前適時打を放つ (撮影・後藤 大輝)
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 阪神は20日の中日戦(京セラドーム)に1―2で競り負けたものの、優勝マジックを1つ減らして20とした。敗戦の中にあって、2番・中野拓夢内野手(29)が3回の適時打を含む2安打1打点と気を吐き、7試合ぶりのマルチ安打をマーク。打率・284はリーグ3位と、首位打者を視界に捉える。リーグトップを独走する39犠打と合わせた「首位打者&最多犠打」のタイトルを獲得すれば、プロ野球初の偉業となる。

 7試合ぶりのマルチ安打が、プロ野球史上初の快挙への視界を広げた。中野が、10日ヤクルト戦(京セラドーム)以来の1試合2安打を放ち、1打点。試合前時点で8月の月間打率・250と状態が上がらなかったロード終盤に、しっかりとした手応えをつかんだ。

 「ヒットは出ていなかったけど、そこまで悪いとは思っていなかった。丁寧にいきすぎていた部分もあったので、そこは開き直っていこうと思った。きょうの感じを継続していきたい」

 際どいコースを攻めてくる左腕・大野に対し、イメージ通りの対応をした。3回2死三塁では、内角を続けて攻められた後の外角カットボールに反応し、左前打。7日の中日戦(バンテリンドーム)以来の適時打が中野にとってもきっかけになった。

 「インコースを2球見せられていたので、外の曲がり球が来ると思っていた。そこを一発で仕留められたのは大きい。1本出ると気持ちもやっぱり違う」

 5回には内角を右前打して、今季32度目のマルチ安打。試合前の練習では和田1、2軍打撃巡回コーディネーターに、内外へのトスを上げてもらい、ティー打撃に取り組んでいた。「いろんなコースに対応できるように、体の動かし方も見てもらった」。その結果が、復調につながった。

 激しさを増すセ・リーグの首位打者争いでも3位に浮上。トップの広島・小園が5打数2安打。中野は4打数2安打で、その差を9厘に縮めた。藤川阪神の打線のキーマンと位置づけられ、期待通りに出塁を重ねて、チャンスを拡大してきた。「(疲労もある)目の状態はいいとは思わないけど、そこはうまくやっていくしかない」と、2本をいい刺激にする意気込みだ。

 偉業にも近づいている。プロ野球史でまだ誰も果たしたことがない「首位打者&最多犠打」の“2冠”だ。79年のミヤーン(大洋)が首位打者と犠打2位だったのが、これまでの最高記録。打率とバントでチームに貢献する中野に、最もふさわしい勲章と言える。「自分で仕掛けながら、いい結果が出た。これからも引き締まったいい試合がしたい」。中野は残り2カードとなった夏のロードに全力で挑む。(鈴木 光)

 《32度目のマルチ安打》
 ○…中野(神)が7試合ぶり32度目のマルチ安打。目下リーグ3位の打率・284は、トップの小園(広)と9厘差に迫る。一方で犠打39は2位の菊池(広)に23差の断トツトップ。中野がシーズン首位打者と最多犠打を両方達成なら、プロ野球史上初の快挙となる。なお過去には、79年ミヤーン(大洋)が首位打者で犠打2位。62年近藤和彦(大洋)、70年安藤統夫(神)、10年平野恵一(神)の3人が打率2位で最多犠打のケースがあった。

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