伊東勤氏 ドジャース・大谷の投球は1イニング限定でも「チームの勝ち」強く意識した内容

[ 2025年6月24日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース13―7ナショナルズ ( 2025年6月22日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ナショナルズ>初回、ガルシアから三振を奪う大谷(撮影・光山 貴大)
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 【伊東勤 視点】1イニング限定とはいえ、ドジャース・大谷はチームの勝ちを強く意識した投球をしていた。ナショナルズ打線は前夜、1番のエイブラムズから4番のN・ローまで4人で5本の本塁打を打っている。先頭のエイブラムズには直球を打たせて一ゴロに打ち取った後、続くウッドはスライダー系中心の攻め。1球スプリットを挟んで内角にボールになるスイーパーで打ち取った。ベッツの落球で走者を背負い、ガルシアにはカウント2―2から膝元に大きく曲がるスイーパーで空振り三振。当たっている打線にまともに直球でいくよりも曲がり球を使いながら攻めようという意図があったと思う。

 4番のN・ローは過去19打数8安打、2本塁打と打たれていた。こちらはピッチクロックをうまく利用して間を取りながら抑えにかかった。セットに入って残り1秒までボールを持ったり、クイックで投げたり。最後は外角低めへのスライダーで空振り三振。前回多投していたシンカーは1球も投げなかった。少ない球数で打ち取るには有効な球。勝手な望みだが、もう1イニング投げてシンカーをどう使うか見てみたかった。

 8回に放った2ランは外角高めの直球を腕の伸びた状態でコンタクトできていた。体のバランス、踏み込み方も良かった。体が開いたり、かかとに体重がかかっていたら左中間のあそこまで飛ばせない。パドレス戦での死球で内角への意識が過剰になり、フォームが崩れ、バットが遠回りして出てくる傾向にあった。第4打席での三塁打でバットの軌道を修正した後の会心の一発。理想的なフォームを取り戻した。(スポニチ本紙評論家)

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