【メジャーリーガーたちのセンバツ(5)】東北・佐々木主浩「悔しさの残る土なんて持って帰りません」

[ 2025年3月21日 08:00 ]

1984年夏の甲子園。柳井戦で投打に圧倒し、勝利の一瞬を喜ぶ佐々木投手(中)と富沢捕手
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 第97回選抜高校野球大会は18日に阪神甲子園球場で開幕した。1964年、サンフランシスコ・ジャイアンツで村上雅則投手がMLBデビューしてから61年。多くの日本人選手が海を渡り活躍しているが、その村上投手をはじめ、ドジャース・大谷翔平選手(30)ら多くのメジャーリーガーたちは早春の甲子園を経験。世界の舞台へ羽ばたいていった。「メジャーリーガーたちのセンバツ」と題して、センバツの舞台から大リーグに挑んだ選手たちを振り返る。(構成 浅古正則)※MLB所属球団はメジャー選手登録されたチームのみ記載

 ■佐々木主浩(東北)MLBマリナーズ

 佐々木にとっては前年夏に続いての大舞台。秋季東北大会準優勝の実績を引っさげ、1985年春の甲子園に戻ってきた。1回戦堅田(滋賀)戦。エース&4番、大黒柱の佐々木がチームをけん引した。直球の球速は140キロに達しなかったが重さがあり制球もいい。大きなカーブも外角に決まった。わずか102球、3安打の完封で春初勝利を飾った。2番手には後に89年ドラフトで阪神に1位指名される葛西稔も控えていたが、佐々木は「途中で葛西にマウンドを譲りたくなかった。そのために腰もしっかり治してきたんです」エースらしい頼もしいコメントを残している。

 2回戦は明野(三重)。佐々木は4回に1点を失うが、5回自らの二塁打で同点。9回押し出しのサヨナラ勝利で8強に進出した。11安打を許しながら完投勝ち「我慢の連続でした。“おしん”の気持ちが分かったのは初めてです」と笑った。

 準々決勝は2年前のセンバツ覇者・池田(徳島)。佐々木は粘りの投球で6回まで無失点も7回1死二、三塁からスクイズを決められてしまう。これが決勝点となり悔しい敗戦となった。「あの1点が…。10点でも1点でも負けは負け。夏にまた来ます。だから悔しさの残る土なんて持って帰りません」。その言葉通りに夏も出場。同じく8強に進出も甲西(滋賀)にサヨナラ負けした。

 ★1989年横浜大洋(現DeNA)1位~2000マリナーズ~04、05年横浜

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