槙原寛己氏 朗希は課題山積み ピッチクロック、クイック投球、イニング間…明確になったのはプラス

[ 2025年3月20日 05:29 ]

ナ・リーグ   ドジャース6-3カブス ( 2025年3月19日    東京D )

<カブス・ドジャース>2回、ピッチクロック違反をとられる佐々木(撮影・木村 揚輔)
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 【槙原寛己 視点】やるべき課題が非常に多い。それが佐々木のメジャーデビュー戦の印象だ。ただ投げればいい、ではない。まずはピッチクロック。2回に5番ショーの場面で違反を取られたが、時間制限内に投げることを意識しすぎてテンポが速くなり、投げ急ぐ形になってしまった。一球ごとに投球を組み立てる余裕もなく、ただ「急いで投げる」だけの形になった。

 走者を出した場面でのクイックモーションも課題だ。ピッチクロックを意識する中でのクイックはバランスを崩し、軸足に体重が乗らないまま投げていた。左肩が早く開いて直球は引っかかり、スプリットは抜けてしまう。簡単に2盗塁を許したのも、クイックとピッチクロックに意識がいきすぎて走者がおろそかになったためだ。

 本人はマウンド上で「あれもこれもやらないと…」と思ったのではないか。ある意味のメジャーの「洗礼」。日本と違い、イニング間にベンチ前でキャッチボールもできない。初回は3者凡退も、2回先頭への四球はそれが影響したと思う。

 相手より自分と闘う形になってしまったデビュー戦。ただ、最速161・7キロの直球は十分に通用することが分かった。イニングごとに球速が落ちたのはクイックの影響なのでそれほど心配することはない。

 メジャーで投げ抜くために今の自分に何が必要か。次へ向けて課題が明確になったのはプラスだ。(スポーツニッポン評論家)

 ▽ピッチクロック 試合時間短縮を目的に投球間に制限時間を設けるルール。MLBが23年から採用した。投手は捕手から球を受けてから走者なしの場合は15秒。ありの場合は18秒以内に投球動作を始めないと1ボールが宣告される。打者は残り8秒までに打つ準備を整えなければ1ストライクが宣告される。

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