広島ドラ1小園、開幕1軍!球団高卒新人では00年苫米地以来

[ 2019年3月25日 05:30 ]

オープン戦   広島6―6ソフトバンク ( 2019年3月24日    マツダ )

8回2死二塁、三振に倒れた小園(撮影・中村 達也)
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 広島のドラフト1位・小園海斗内野手(18=報徳学園)が開幕1軍に内定したことが24日、分かった。26日から再開する1軍の全体練習に参加する見込みで、球団史では異例といえる高卒新人野手の開幕1軍入り。チームはこの日、ソフトバンク戦で最大5点差を追いつき引き分け。オープン戦全日程を終え1996年以来、23年ぶりのオープン戦1位となった。

 逸材が、シーズン開幕を1軍で迎える。小園は高校の卒業式出席を除けば、キャンプインからオープン戦終了まで1軍に同行した。開幕1軍入りに注目が集まる中、高ヘッドコーチは「発表までもう少し楽しみに待っていてください」と言葉を濁したが、試合後のミーティングで結論は出たもようだ。

 以前から同コーチは、26日からのウエスタン・リーグ中日3連戦(ナゴヤ)について「野手の開幕メンバーは、けがが怖いから連れて行かない」と話していた。その遠征組に小園は入っていない。その期間、開幕1軍が見込まれる選手で行われるマツダスタジアムでの全体練習に参加する予定で、そのまま開幕も1軍で迎えることが決定的だ。

 この日は7回に鈴木の代走として出場。8回2死二塁で加治屋の前に空振り三振に倒れ26打数6安打の打率・231、3打点に終わった。それでも、高卒新人では06年西武・炭谷以来のオープン戦2本塁打を放ち、1失策と堅実な守備も光った。首脳陣のシーズン開幕後は2軍で出場機会を与える方針を、結果で覆した。

 「(ここまで)早かったです。大した結果ではないけど、試合に出してもらった。打席では結果はついてこなかったかもしれないけど、積極的に振っていけたし、次は捉えられるようにしたい」

 球団高卒新人の開幕1軍は2000年の苫米地鉄人が最後。野手では長らくいない。オープン戦1位を決め、勢いに乗ったまま開幕を迎える赤ヘル。リーグ4連覇を目指して黄金期を築こうとするチームに、18歳が戦力として加わる。(河合 洋介)

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2019年3月25日のニュース