阪神・岡田監督　「引き分けいうても追いつかれてるからな」引きがねとなった加治屋の連続四球に苦言

セ・リーグ   阪神2―2広島 （ 2024年5月1日    マツダ ）

＜広・神＞阪神・岡田監督（撮影・大森　寛明）
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　阪神W守護神の岩崎、ゲラをはじめ、自慢のリリーフ陣を惜しみなくつぎこんで引き分けに持ち込んだ。それでも、試合後の岡田監督は「引き分けいうても追いつかれてるからな」と苦い表情だった。

　指揮官が指摘したのは、1点優勢の7回に3番手で登板し同点に追いつかれた加治屋の“苦投”だった。1死から野間、堂林に制球が定まらず連続四球で一、二塁。代わった桐敷が小園に同点の左前適時打を浴びた。

　岡田監督は、昨年から攻撃陣には安打と同等の価値である四球を奪うことの重要性を説いてきた。それは、投手陣に置き換えれば四球献上は失点につながる“ミス”でもある。

　「あっこ（7回）のフォアボール2つやろ。（桐敷の回またぎも）2つ出すからやん。最初からいかすつもりない」。勝ちパターンの一角である桐敷にイニングをまたがせる展開にもつながってしまった。開幕から抜群の安定感を誇るリリーフ陣の奮闘は、監督も認めるところ。この夜の死闘も糧になる。（遠藤　礼）