山本由伸 6回無失点で3勝目権利 15回連続無失点で3試合連続QS達成 折れたバット飛んでくるも好守

[ 2024年5月2日 12:10 ]

ナ・リーグ   ドジャース―ダイヤモンドバックス ( 2024年5月1日    フェニックス )

力投するドジャース・山本由伸(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が1日(日本時間2日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦に今季7度目の先発登板。自己最長タイの6回を投げ、5安打、2四球を許して5回で走者を背負いながらも無失点に抑えて降板し、勝ち投手の権利を手にした。これで3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成し、最近6試合の防御率は1.64と本来の安定感を見せている。また、前回登板4月25日のナショナルズ戦では投手強襲のライナーを好捕して注目を集めたが、この日は折れたバットがマウンド付近を襲いながらも冷静に処理。昨季まで日本で3年連続ゴールデングラブ賞を受賞した好守でも魅せた。

 先頭打者のジェイコブ・マッカーシーは初球を投げる前にピッチクロック違反もあって四球で歩かせたが、2番ルルデス・グリエルはスプリットで遊ゴロ併殺打に打ち取った。3番のケテル・マルテには左中間を破る二塁打を許したが、前日にサヨナラ弾を放った4番のクリスチャン・ウォーカーはスプリットで一飛に打ち取って無失点でしのいだ。

 ドジャース打線は2回にアンディ・パヘスの先制2ラン、山本とバッテリーを組むオースティン・バーンズ、ムーキー・ベッツの適時打が生まれ、5点の援護点をプレゼントされた。味方が先制点を奪った直後の2回は先頭の5番ジョク・ピダーソンに中前打を許したが、その後は打者3人をいずれも外野フライに抑えて無失点に抑えた。

 3回にも味方が1点を加えて6点リードで迎えた3回はこの試合初めて3者凡退に抑えた。9番のタッカー・バーンハートをカーブで見逃し三振。1番マッカーシーの投ゴロは折れたバットがマウンド付近に飛んできたが難なく処理。2番グリエルは遊ゴロに打ち取った。

 4回は2死から5番ピダーソンに2打席連続安打を許したが、最後は6番ユジニオ・スアレスをスプリットで空振り三振に仕留めた。5回も1死から8番ブレイズ・アレクサンダーに右前打を許した。しかし、9番バーンハートをカーブで、1番マッカーシーはスプリットで連続三振に仕留めた。

 6回は四球と安打で2死一、二塁のピンチ。それでも6番スアレスを三ゴロに抑えて粘り、これで19日のメッツ戦から15イニング連続無失点とした。ベンチに戻ると、デーブ・ロバーツ監督からハグと握手で好投をねぎらわれた。打線は7回にも押し出し四球2つで2点を加え、山本に大量点をプレゼントした。

 前回登板は4月25日の敵地ナショナルズ戦で、三塁を踏ませず6回4安打無失点と好投し2勝目(1敗)を挙げた。全97球中ストライク70球で、脅威のストライク率72%。4失点した4月19日のメッツ戦で24%だった直球を41%に増やして結果につなげ「ここまでの中では一番、自分らしいピッチングだったかな」と振り返っていた。

 1回5失点で防御率45.00だった韓国でのデビュー戦を除き、過去5試合は防御率2.00で通算3.54まで減少。「とにかくコントロールもストレートもピッチングの基本の部分になってくると思う。そこは大事にしていけたら」と意気込んでいた。

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