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袴田さんが名誉ベルト手に 聖地に姿「権力に勝って自由だ」

[ 2014年5月19日 19:46 ]

世界ボクシング評議会から贈られた「名誉チャンピオンベルト」を着けてもらう袴田巌さん=19日夜、東京・後楽園ホール

 静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された元プロボクサーの袴田巌さん(78)が19日、東京・後楽園ホールで行われた「ボクシングの日」ファン感謝イベントに出席、世界ボクシング評議会(WBC)から贈られた「名誉チャンピオンベルト」を直接手にした。

 ベルトを受け取った袴田さんはピースサインをし、深く一礼。金色に輝くベルトを掲げ、自身の腰に巻くと会場から盛大な拍手が送られた。写真撮影ではファイティングポーズを見せた。ベルトを受け取った後の記者会見では「権力に勝って自由だ」と話した。

 ベルトは4月6日、袴田さん支援を表明しているWBCのスライマン会長が、入院中の袴田さんの代わりに姉秀子さん(81)に手渡し、日本プロボクシング協会がファン感謝イベントに袴田さんを招待していた。

 袴田さんは長期間の拘置所生活による拘禁症などの疑いがあり、東京都内の病院に入院中で、秀子さんによると、病院の外出届に「後楽園に帰る」と書いたという。

 日本プロボクシング協会の大橋秀行会長は「これからも支援を続けていきたい」と話した。

 袴田さんは中学卒業後にボクシングを始め、1957年の静岡国体の県代表。プロに転向し日本フェザー級6位になった。

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