阪神・村上 「伝説の快投」東京Dで進化証明 25日巨人戦先発

[ 2023年8月25日 05:15 ]

キャッチボールで調整する阪神・村上(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 阪神・村上が、きょう25日の巨人戦に先発する。舞台となる東京ドームでは、今季初先発だった4月12日に7回完全投球を披露した。「虎の村上頌樹」の名を一躍全国に知らしめた伝説の快投から135日。その日以来となる同球場登板で、さらなる進化を遂げた姿を見せる。

 「あの試合があったから今があるのかもしれない。いい投球ができたので、次もできるようにやっていく」

 サクセスストーリーの扉を自らこじ開けた。一発長打を秘めた強力打線を相手に、本塁打が出やすい東京ドームで圧巻の7回パーフェクト。次々と凡打の山を築く芸術的な84球だった。スコアが1―0だったことから、8回から救援陣にバトンパス。一度は追いつかれたものの、延長10回に近本の適時打で勝ち越し、勝利を収めた。交代を決断した岡田監督ですら「完全試合いけたんかなあ」と頭を悩ませた夜。当時はつかめなかった白星。成長を遂げた投球術で、今度こそ手にする。

 「あのときはただ必死にやっていた。今は相手のことを見ながら、余裕を持ちながら投球できる。自分で考えながら、意図を持って投げられると思う。そこは(当時と)違う」

 目標とする「10勝」へあと3勝に迫りながら、4日DeNA戦から3試合、白星に恵まれていない。足踏みを終えるにはうってつけの場所。夏のロードのラストピッチで停滞に別れを告げ、9月戦線へと弾みをつける。 (八木 勇磨)

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年8月25日のニュース