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プレミアリーグVAR廃止どうなる!? 英BBCは「可能性低い」と報じる 半自動オフサイド導入も影響か

[ 2024年5月17日 06:30 ]

ブライトン―チェルシー戦でVAR判定が映し出されたスクリーン(ロイター)

 英BBC放送(電子版)は16日、サッカーのイングランド・プレミアリーグでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の廃止が検討されることになったことについて「可能性は低い」と報じた。

 プレミアリーグのウルバーハンプトンが15日、リーグ側に対してVAR廃止の決議案を提出。6月6日の年次総会によって20クラブによる採決がとられることになり、日本でも話題となった。

 VARは2019-20シーズンからプレミアリーグに導入。しかし、各クラブの監督やファンの間ではこのシステムに対する批判的な声が上がっており、今季もVAR判定をめぐって数多くの論争が巻き起こった。

 だが、BBCは公式サイトで「(VAR廃止の)可能性は低いと思われる」と報道。その理由について「3分の2以上の票を獲得するのは難しく、ウルブズ(ウルバーハンプトン)はまだ他のクラブからの支持を得られていない」と紹介。ルール変更には多数決で20クラブ中14クラブがVAR廃止に賛成票を投じる必要があるため、難しいだろうという見解を示した。

 2つ目の理由としては「プレミアリーグ自体はVARの廃止に反対しており、同リーグのデータによると試合における正しい判定はVAR導入前の82%から現在は96%に増加したもよう。彼らは来シーズンに計画されている半自動オフサイドの導入により、この数字はさらに増加すると主張している」と、リーグ側がVAR継続のためのデータをクラブ側に示す予定だと伝えた。

 最後に「VARを廃止すればプレミアリーグはUEFAトップ30の中でVARを導入していない唯一のエリートリーグとなる」と報道。欧州CL、欧州選手権、W杯など欧州および国際大会ではほぼすべての大会でVARを使用しており「マンチェスター・シティー、アーセナル、リバプール、アストンビラはいずれもVARが導入されている来季の欧州CL出場権を獲得している。これらのクラブがVARの維持に賛成票を投じるという保証はないが、もしプレミアリーグからVARが廃止されれば、VARを導入した欧州CLとのプレーの違いで混乱を招く可能性がある」とマイナス要素を指摘。ウルバーハンプトンが今後3週間で他の13クラブからの支持を得るのは“困難”だろうとの持論を展開した。

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