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セレッソ大阪 サクラ咲ケ

MF奧埜博亮 「苦しい時期こそ全員で成長し、いいチームに」毎熊、登里の離脱は痛いけど

[ 2024年5月15日 07:00 ]

C大阪・奧埜博亮
Photo By スポニチ

 C大阪の選手やスタッフが思いを語る連載「サクラ咲ケ」。今回はMF奧埜博亮(34)が登場。小菊昭雄監督から「チームの心臓」と称され、信頼の厚いベテランは今季ここまでリーグ戦全13試合に先発出場。昨季は24試合出場にとどまり、2019年の移籍後初めて30試合を切った。悔しさを味わったベテランが、優勝への秘めたる思いを明かした。

 セレッソファミリーの皆さん、こんにちは。奧埜博亮です。

 最近5試合勝てていないですし、個人としても結果が出ていないのは申し訳ない気持ちです。チーム全員が今の状況をいい方向に持っていこうと努力していますし、今年の始動から、少しずつですけど常に成長しながら戦ってきました。今も成長するために、みんなが努力しています。クラブ設立30周年の今年。チームの目標としてリーグタイトルを掲げている以上、それに向かって強い気持ちでやらないといけないと思っています。

 マイク(DF毎熊)、ノボリ(DF登里)がケガで離脱してしまいましたが、出られていなかった選手にとってはチャンス。彼らの代わりはいないので、もちろんチームにとっては痛いですが、違った特長を持った選手が入るので、新しい形もつくり出していける。優勝するために、成長していけるチャンスでもあります。前向きに捉えてやっていきたいですね。

 個人としてはこれまで全試合にスタメンで出させてもらっていますが、フル出場は一度もありません。自分のことだけを考えたら、最初から最後まで出て貢献するのが一番ですけど、このチームには同じポジションに、自分と違う素晴らしい特長を持った選手が多い。おのおのの強みをうまく出していけるようないい手助けができたらと思いながら、プレーしています。

 今季は開幕8戦負けなしから始まって、今はちょっと苦しい時期に入っています。波をなるべく少なくしていくべきではあるんですけど、そういう時期は一年を通して必ず来る。こういう時こそ、セレッソファミリーとして全員で成長しながら、もっと強くていいチームになっていけるチャンスでもあります。選手、スタッフだけじゃなくて、セレッソファミリー全員でそういう雰囲気、チームをつくっていきたいです。ともに星をつかみましょう!

 ◇奧埜 博亮(おくの・ひろあき)1989年(平元)8月14日生まれ、大阪府南河内郡出身の34歳。小1からサッカーを始め、仙台ジュニアユース、仙台ユース、仙台大を経て2012年に当時J1の仙台へ入団。13年7月にJ2長崎へ期限付き移籍し、15年に復帰。19年にC大阪へ完全移籍。J1通算292試合出場40得点、J2通算55試合出場7得点。1メートル71、68キロ。利き足は右。

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