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MF田中駿汰 26日広島戦でバースデー弾誓う「決めて勝ちたい」

[ 2024年5月17日 05:30 ]

C大阪・田中駿汰

 C大阪は26日に本拠のヨドコウ桜スタジアムで広島と対戦する。今季はクラブ記録を更新する開幕から8試合無敗で一時は首位に立つなど好調をキープしたが、直近の数試合は苦しい展開が続く。毎年のように優勝争いに絡んでくる強豪との一戦を再浮上のきっかけにしたい。26日の試合当日に27歳の誕生日を迎えるのがMF田中駿汰(26)。今季新加入した頼もしい背番号10がバースデー弾でチームを勝利に導く。

 誕生日に試合を迎えられることは、サッカー選手にとってこれ以上ない幸せだろう。競技の性質上、毎日のように試合があるわけではないからだ。田中は巡り合わせに感謝しながら、難敵との一戦を自身のゴールで飾る覚悟をにじませた。

 「やりがいのあるチームが相手。たくさんの人に見てもらいたい。バースデーゴールは今まで決めたことがないので、決めて勝ちたいですね」

 札幌に所属していた昨オフ、複数クラブからオファーを受け、熟慮の末に桜色のユニホームに袖を通すことを決断した。より高額な提示もあったが、希望のポジションとクラブの需要が一致したのがC大阪だった。

 2月24日のリーグ開幕節FC東京戦では、後半6分にセットプレーから一時勝ち越しとなる移籍後初ゴール。不動のアンカーとして、攻守両面で今や欠かせない存在となっている。背番号10がいることで、層の厚い中盤の選手をインサイドハーフで使うことができるようになったことも利点。今季の4―3―3の布陣を最も支えている選手といっても過言ではないだろう。

 それでも、自身の働きには「最低限」とまったく満足していない。特に引き分け数の多さには、責任を感じている。「期待して獲得してもらっているので、まだまだ足りない。負けなかったけど、勝ちきれなかった試合が多い。それを勝ちきれる試合に持っていくことが自分が来た意味。もっともっと、自分の特長を出せると思います」。長身を生かしたゲームコントロール能力の高さをさらに発揮していくつもりだ。

 ホームの広島戦は、2018年から6連敗中と苦手にしているが、今季からC大阪の一員となった田中にとっては関係ない。「今のベースを続けて成長していければ、目標にしている優勝できるようなチームになれると信じています。チャンスをしっかり生かしていきたい」。大阪府岸和田市の出身。熱い心を持つ男が攻守でヨドコウ桜スタジアムを熱狂の渦に巻き込む。

 ◇田中 駿汰(たなか・しゅんた)1997年(平9)5月26日生まれ、大阪府岸和田市出身の26歳。幼稚園の年中からサッカーを始め、NSC北斗SC、G大阪ジュニアユース、履正社高、大体大を経て2020年に札幌入り。4年間センターバックのレギュラーとして活躍し、今季からC大阪に完全移籍。国際Aマッチ出場1試合。1メートル83、73キロ。利き足は右。

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