【ラグビー】不可能を可能にした男、チェスリン・コルビから子どもたちへエール「努力は才能に勝る」

[ 2024年5月5日 12:09 ]

東京SGチェスリン・コルビ

 きょう5月5日は「こどもの日」。ラグビーリーグワン1部・東京SG所属で、南アフリカ代表として19、23年W杯では2連覇を達成したWTBチェスリン・コルビ(30)が、子どもたちにメッセージを贈った。

 身長1メートル72、体重80キロとラグビー選手としては小柄ながら、爆発的なスピードと跳躍力、大きな選手にもタックルに行く勇敢なプレーで、世界のファンを魅了。体格的な不利、批判や否定的な意見に負けず、貧困からもはい上がったコルビの熱いメッセージを、たくさんの子どもたちに届けたい。

 ――子どもの頃の夢は何でしたか?
 「格好いい車を運転したかったのと、道路を安全に守っているのが頼もしくて、ずっと交通警察官になりたいと思っていました。陸上とラグビーをしていたので、プロの陸上選手かラグビー選手になるのも夢でした。父がラグビーをしていたこともあり、練習について行ったり、観戦したりしていたので、ラグビーはいつも特別なものでした。体が小さいので、プロ選手になれるとは思っていませんでしたが、いつか選手として成功して、みんなが間違っているということを示したいとも思っていました。15歳までは陸上競技に力を入れていましたが、2009年にラグビーの16歳以下州代表のメンバーに選ばれ、以来、ストーマーズの州立プログラムでプレーすることができました」

 ――夢や目標をかなえるためにしたことは、どんなことですか?
 「若い頃から、家族や友人と過ごす時間を犠牲にして、代わりにジムやグラウンドで、いろいろなスキルの練習に取り組むよう、時間を割いてきました。体が小さいこともあり、コーチや選手、そして世間からの「プロ選手にはなれるはずがない」という否定的な意見と。いつも闘ってきました。体が小さいからこそ、他の選手の2倍努力するようにしたし、周りの体格の良い選手たちと、フィジカル面でも競い合い、より上を目指すようにしました」

 ――子どもたちにメッセージをお願いします。
 「夢は大きく持ってください。目標を設定し、達成するために努力してください。時として、家族や友人と離れる時間をいとわず、努力を惜しまないこと。友人が遊びに行っていたり、自分の目標とは違う趣味を楽しんでいたとしても、自分がなりたい自分と、今後の人生やキャリアをどんな風に変えていきたいのかを思い浮かべて、次の世代の子たちから、憧れられる存在になりたいと自分を励まし続けてください。努力はいつだって、才能に勝ります」

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年5月5日のニュース