成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(5月1、2週 週間賞)

[ 2024年5月14日 07:00 ]

 <週間賞>
ミスターの 前でミスター 2発打つ
(兵庫県加古川市 松浦 伸)


 <佳作>
ひらがなで ほーむらん打つ こどもの日
(大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)


筒香に 帰国祝いは 一度だけ
(神奈川県横浜市 大坪 覚)


もう少し 点を取ってと 笑顔節
(三重県伊賀市 平井 哲夫)


何回も あってたのしい 首位攻防
(兵庫県西宮市 杉江 加奈子)


 【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)


 ゴールデンウイークの3日は「長嶋茂雄DAY」だった。


 巨人の永久欠番、背番号3のミスター長嶋さんにちなんだものだが、この日は「3」づくしだった。


 松浦伸さんが詠むようにミスターの前でミスタータイガース大山選手が2号、3号弾をぶっ放した。


 彼の背番号も3で同じ3を背負った先輩の八木裕さんの通算126本塁打に並ぶ快挙だ。
 代打の神様・八木さんを受け継いだ糸原選手は33を背負って、この日も代打では4打席連続安打(適時二塁打)として打点を付け、最終的に点差は3で惜敗した。


 5日は「こどもの日」でスコアボードのラインアップはノイジー選手の他はひらがなだった。


 3回、ちかもと選手が4号2ランを放ち勝利打点としたのを浜田竜哉さんは詠んだ。


 「ひらがなでほーむらん打つ」で、こどもの日らしい、いい句になった。


 10日のDeNA戦は大リーグ帰りの筒香選手と青柳投手の対決があった。


 11日は中川颯投手の変則投法には負けず近本選手の満塁弾や神風も吹いて9点も取ったが、気分屋の風がDeNAにも吹いて結局は筒香選手に帰国祝いののし袋を渡してしまった。


 これで首位を明け渡したが、12日の才木投手が鬼神も震える快投で4安打完封しリーグトップタイの4勝目をあげ首位を奪回した。


 大坪覚さんが詠むようにバットを振らせなかった。


 才木投手のヒーローインタビューを平井哲夫さんは詠んだが、穿(うが)ちが効いていたね。


 「2安打だもんね」


 杉江加奈子さん、余裕がありますね。


 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は19日必着。掲載は21日。

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