フィギュア鍵山優真 来季は4回転4種の構想明かす「今の僕には羽生選手や宇野選手のような安心感はない」

[ 2024年5月20日 19:57 ]

写真撮影に応じるスズキの鈴木俊宏社長(左)と鍵山
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 フィギュアスケート男子で北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)が20日、来季のプログラムに4回転ジャンプを4種組み込む構想を明かした。

 4月から自動車メーカー「スズキ」とのスポンサー契約を締結し、この日、静岡・浜松市内で同社の鈴木俊宏社長を表敬訪問。契約期間は26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪までとなっており「ミラノまで今シーズンから良い結果を残していきたい。期待に応えられるよう一歩ずつ前進して頑張りたい」と抱負を語った。

 昨季から組み込むフリップ、トーループ、サルコーの4回転3種に加えて、現在は4回転ルッツの習得にも励んでいる。「今は2日に一回の確率で降りられる」と現在の完成度を明かした上で「もっともっと高めていって、体力も付いてきた頃にプログラムに入れられたらいいな」と語った。

 今月に入って憧れてきた宇野昌磨さんが引退を表明。発表前に宇野さん本人から伝えられたようで「謎の納得感」がありながらも「羽生選手に続いて宇野選手も現役を引退してしまって、すごく寂しい気持ちだったり、もっと全日本は世界の舞台で一緒に戦いたかった」と思いを口にした。一方で「僕個人にはしっかりとした目標がある」とも続けた鍵山。五輪での金メダルに向けて、来季のターゲットとして全日本と世界選手権の優勝を掲げた。

 「今の僕には羽生選手や宇野選手のような、絶対的な“日本を任せられる”みたいな安心感はない。もっともっと試合を経験して、貫禄やオーラを身につけていけたら」

 世界では4回転半を跳ぶイリア・マリニン(米国)が台頭し、3月の世界選手権で優勝。その強さを目の当たりにし「ジャンプは増やしていかないといけないなと世界選手権で感じた」という。新たな武器を手に入れ、高みを目指す。

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