竹田麗央「異次元」のV 河本結は脱帽、藍さんも感心

[ 2024年5月19日 21:37 ]

女子ゴルフツアー ブリヂストン・レディース最終日 ( 2024年5月19日    千葉県 袖ケ浦CC袖ケ浦=6731ヤード、パー72 )

<ブリヂストンレディースオープン>優勝トロフィーを手に笑顔を見せる竹田麗央(撮影・会津 智海)
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 最終ラウンドが行われ、1打差2位から出た竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は6バーディー、2ボギーの68で回り、このコースでの大会記録となる通算14アンダー、274で、フジサンケイ・レディース以来となる今季3勝目を挙げた。賞金1800万円を獲得し、年間ポイントを争うメルセデス・ランキングで再び首位に浮上した。2打差の2位に河本結(25=RICOH)と山下美夢有(22=加賀電子)が並んだ。

 淡々とプレーする竹田らしかった。ウイニングパットを沈めても柔和な笑顔を見せるばかり。「今日はガッツポーズをしようと思っていたけど、出なかった」。ラウンド後の会見で笑わせた。

 感情を多く見せない姿とは対照的にゴルフは雄弁だ。1番は10ヤードをチップイン。右ドッグレッグの2番では飛距離を生かして同組の2人に50ヤード以上の差をつける圧巻のティーショットを生かした。3番ではPWで1・5メートルにピタリとつけて、スタートから3連続バーディーとダッシュに成功した。さらに5番では15メートルのロングパットを沈めてスコアを伸ばす。最終18番パー5はグリーン左バンカーからの3打目を4メートルに寄せて難なくパーセーブ。ティーショットからパットまですべてがかみ合い、危なげなく逃げ切った。

 今季は4月に初優勝を挙げると早くも3勝目。持ち前の飛距離に加え、オフに小技を磨いたことが大きい。何より、勝てそうで勝てなかった時期の教訓が生きている。「あの時は結構、全部狙いにいってミスしたところもあった。今は得意の距離、ピンポジションまで待てる。メリハリができている」と勝負どころ見極められるようになった。

 そんな竹田を、米ツアー参戦経験のある河本は「ゴルフが異次元。50ヤードも置いていかれるし、まるでアメリカにいるみたい。全然、USで戦える」と脱帽。表彰式で竹田と言葉を交わした元世界ランク1位の宮里藍さんも「飛距離だけじゃなく、小技の感覚、パット、トータルのレベルが高い」と感心した。

 世界ランク75位以内の資格で出場が濃厚な30日開幕の全米女子オープンにも期待が高まる。竹田は既に動画でコースをチェック。「自分の力を発揮したい。米国でプレーするのが楽しみ」と語った。メルセデス・ランキングは再びトップに浮上。年間女王については「考えていない。残り3試合の時期に争えるようになったら」と話すが、今や完全に女子ツアーを引っ張る存在だ。

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