【新弟子検査】学生横綱の草野直哉「早く追いつけるように」兄弟子・尊富士に続くスピード出世誓う

[ 2024年5月2日 14:56 ]

新弟子検査を受検した日大出身コンビ。境川部屋の宮崎光星(左)と伊勢ケ浜部屋の草野直哉(撮影・前川 晋作)
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 大相撲夏場所(12日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が2日、両国国技館で行われ、二次検査(運動能力テスト)合格者1人を除く9人が身長1メートル67、体重67キロ以上の体格基準をクリアした。内臓検査の結果に問題がなければ夏場所初日に合格が発表される。

 昨年の学生横綱で日大出身の草野直哉(22)は伊勢ケ浜部屋から受検。幼なじみで小学校から大学までずっと一緒だった2学年先輩の三段目・川副や、日大の2学年先輩にあたる幕内・尊富士がいることが入門の決め手となった。「ようやく大相撲に入れたなという感じ。いろいろ考えて入った部屋なので、しっかり頑張っていこうと思ってます」。角界最多の関取7人が在籍する最強部屋に新たな即戦力が加わった。

 既に部屋では関取衆とも稽古をしているという。「立ち合いの速さも低さも重さも…稽古からついていくのがやっとで、厳しい世界だなと実感しています。見て盗んで自分のものにしていきたいと思います」。充実した稽古環境でさらに技量を磨くことを誓った。

 夏場所、幕下最下位格付け出しでデビューする。「しっかり一番ずつ白星を重ねて早く関取になりたい。ケガをせず番付を上げていって、できるところまで行きたい」。角界の将来を担う注目の逸材が新たな一歩を踏み出した。

 自身と同じ学生横綱や世界王者の実績を持つ1学年上の新小結・大の里(23=二所ノ関部屋)とは大学時代に3度対戦して1勝2敗。兄弟子の尊富士も含め年齢の近い学生相撲出身力士が大活躍している昨今、その姿は大いに刺激になっているという。「自分も早く追いつけるように頑張っていきたい。またやってみたい」。2人に続くスピード出世、そして幕内上位での再戦を望んだ。

 ◇草野 直哉(くさの・なおや)2001年(平13)6月25日生まれ、熊本県宇土市出身の22歳。宇土少年相撲クラブで5歳の頃から相撲を始め、宇土市立鶴城中3年時に全中優勝(中学横綱)。文徳高2年時に全国高校選抜大会準優勝。3年時に全国高校総体準優勝、世界ジュニア選手権団体優勝。日大1年時に全国学生体重別大会無差別級準優勝。2年時に全国学生体重別大会無差別級優勝、全国学生選手権3位。3年時に東日本学生選手権優勝、全国学生体重別大会無差別級優勝。4年時に全国選抜大学社会人対抗九州大会優勝、全日本体重別(世界選手権代表選考会)重量級優勝、全国大学実業団対抗和歌山大会優勝、アジア選手権重量級優勝、世界選手権重量級優勝、国体準優勝、全国学生選手権優勝(学生横綱)、全日本選手権3位。1メートル84、150キロ。

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