【夏場所番付発表】大関・琴ノ若が「琴櫻 将傑」に改名 昭和の名横綱のしこ名が50年ぶりに復活

[ 2024年4月30日 06:00 ]

琴ノ若
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 日本相撲協会は30日、大相撲夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

 春場所で大関昇進を果たした琴ノ若が、大関2場所目の今場所から「琴櫻」に改名。祖父であり先代師匠でもある元横綱のしこ名を、満を持して襲名した。

 幼少期、生前の祖父と「大関以上になったらしこ名をもらう」という約束を交わしていた。父で現師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇)のしこ名「琴ノ若」を大関へ上げたいという思いもあり、父への恩返しも込めて春場所は1場所限定の「大関・琴ノ若」として土俵に上がっていた。

 しこ名に合わせて下の名も「琴ノ若 傑太(まさひろ)」から「琴櫻 将傑(まさかつ)」に変えた。祖父のしこ名は「琴櫻 傑将(まさかつ)」。自身の本名「鎌谷将且(まさかつ)」とも同じ読みの名前を付けた。

 新しいしこ名の漢字は「琴櫻」。先代と同じく、略字体の「桜」ではなく旧字体の「櫻」の字を使用するところも忠実に再現した。一部の記事で「琴桜」と誤表記されることが多かったため「どっちなんですか?とよく聞かれた」という。正しくは「琴櫻」。この違いについて「琴ノ若の“ノ”を平仮名や漢字で書かれてしまうようなもの。こだわりは強いです」と熱く語っていた。

 この日の番付発表をもって正式に「大関・琴櫻」が誕生。このしこ名が番付表に記載されるのは、先代師匠が引退した1974年(昭49)名古屋場所以来50年ぶりとなった。

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