蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑫パッティング

[ 2024年4月5日 12:00 ]

蛭田みな美のENJOYゴルフ!!⑫パッティング
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 当連載も今回で最後になります。テーマはパッティングです。蛭田みな美プロによれば、距離感と方向性を向上させるためにボールまでの距離を計測し、インパクトでフェース面がブレない握り方を心がける必要があるとのこと。あとは、自分が使うパターに応じたストロークをするだけです。ぜひ参考にしましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 動画で見る・蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑫

 常住 まずパッティングの距離感を合わせる方法からお聞きしたいのですが?

 蛭田 やはり自分の中で尺度をつくり、それに合わせてストロークするのが一番でしょう。ボールから目標までの距離を1歩、2歩と歩測し、何歩ならこれくらいの振り幅と決めて打ちます。

 常住 なるほど。スタート前に5歩ならこれくらいの振り幅で打つと頭に入れておけば、あとは距離に応じてその振り幅を調整するといいわけですからね。方向性はどうでしょう?

 蛭田 狙ったところへボールを打ち出すには、インパクトでフェ―ス面を目標に向けることが大切です。そのためのポイントをいくつか紹介します。まず、グリップですが、手のひらで握るパームグリップよりも、指の付け根で握るフィンガーグリップがお勧めです。

 常住 ショットのときと同じですね。

 蛭田 はい。実は一昨年までは私はパッティングだけパームグリップで握っていたんです。手首の動きを抑えた方が、フェース面がブレず、正確なストロークができると思ったからです。それを昨年からフィンガーグリップにしたところ、逆にフェース面がブレず、方向性が良くなったんです。

 常住 よく手首を固定して肩の動きでストロークしましょうと言われますが、その方がフェース面のブレって大きいんですよね。

 蛭田 そうなんです。個人差があるかもしれませんが、実際に試した自分の経験から言うと、フィンガーグリップの方が方向性はいいと思います。

 常住 よくパッティングでは肩と腕でできる五角形や三角形を崩さずにストロークしましょうと言われますが。

 蛭田 その通りだと思います。私の場合は五角形ですが、それを崩さずにストロークすることを意識しています。アプローチで正面から見たときの左腕とクラブでできる小文字のy字を崩さずに打つのと同じです。その方がよりフェース面のブレを防げます。

 常住 細かいことをいくつか聞きます。よくボールにラインを引いてそれを目標に向ける人がいますが、どう思いますか?

 蛭田 いいと思います。私もラインこそ引いていませんが、ボールにプリントされている文字を目標に合わせています。それだけでも方向性はアップすると思いますよ。

 常住 ストロークはストレートですかインサイドインですか?

 蛭田 私はストローク中にフェースの開閉が起きやすいピンタイプのパターを使っているので、インサイドインの軌道です。このパターでストレートの軌道で打つと、逆にボールの転がりが悪くなりますからね。

 常住 マレットタイプのパターなら?

 蛭田 ヘッドが大きいパターだと、慣性モーメントも大きくなり、真っ直ぐな軌道で打ちやすいので、ストレートの軌道を意識します。

 (取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)

 ◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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