【二所ノ関親方 真眼】大の里、緊張感の中で力を出し切れている

[ 2024年3月16日 04:30 ]

大相撲春場所6日目 ( 2024年3月15日    エディオンアリーナ大阪 )

明生(奥)を押し出しで破り、全勝を守る大の里(撮影・北條 貴史)
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 大の里の6日間を振り返ると、日々成長を感じています。

 明生は先場所も対戦して勝っている相手とはいえ、2日前には照ノ富士を破った実力者。その相手に一方的な勝ちっぷりは見事です。勝因はしっかりと当たって、体圧をかけ続けたこと。左のおっつけもうまく使えていました。

 大の里は入幕2場所目。デビューしてまだ1年です。今は経験を積ませることも大事ですが、幕内後半戦の緊張感の中で力を出し切れていることは評価できます。まだ粗削りな部分もあるので、勝った相撲でもおごらず修正することが大事。その点はこれからもうるさく言っていこうと思います。

 今後は上位との対戦が増えるので、どこまで通用するか。師匠としても楽しみは多いです。7日目は先場所負けている阿武咲戦。中に入らせない立ち合いをするためにどうすべきかが鍵となりそうです。常に探究心が旺盛で敗因を分析していると思うので、真価が問われる一番だと思っています。(元横綱・稀勢の里)

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