LeRIRO福岡 リーグワン駆け上がる!創部22カ月で3部参入 島川代表「チームとして上を」

[ 2024年2月14日 06:00 ]

ルリーロポーズを取るLeRIRO福岡の島川大輝代表(撮影・杉浦 友樹)
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 ラグビーのリーグワンは1月31日、LeRIRO(ルリーロ)福岡(福岡県うきは市)の新規参入を発表した。3部に入る。創部22カ月でスタートラインに立った島川大輝代表は「実感は今も湧いていない」と心境を語り「選手は上を目指したい。チームとして上を目指さないというのはありえない」とさらなるステップアップを目指している。

 チーム創設は浮羽究真館の吉瀬晋太郎監督の「ラグビー部を日本一に」という目標から始まった。「大人のトップの人たちが(高校生の)近くにいる環境をつくる」という考えと、過疎化が進むうきは市を盛り上げるために創設された。選手はうきは市を中心としたさまざまな企業で働きながら、プレーしている。一つのスポンサーに頼らない運営で協賛企業は300社を超え、地域密着が進む。

 福岡のラグビー界は21年にコカ・コーラが廃部。22年には宗像サニックスが活動休止を発表と暗い話題が続いていた。ルリーロはその受け皿にもなった。最初は部員3人でのスタートだったが、転職や移住の条件が整った部員から練習に参加していったことで、雪だるま式に人が増えていった。島川代表は「変わり続けた22カ月ですかね。毎日成長しているのを実感できた時間でした」と振り返る。

 元日本代表の五郎丸歩さんら数々のスター選手を輩出するなど、ラグビーが盛んな九州の地。島川代表は「地元で育った選手が、ルリーロができたからこっちでやれると思って来ましたという選手が、出てくるとうれしいですね」と夢を描いた。地に足を着けながら、魅力あふれるチームをつくっていく。

 《九州北部豪雨で“活躍”》○…ルリーロ福岡は昨年7月の九州北部豪雨では地元を救った。日頃から応援してくれる地元の企業が浸水などの被害を受けると、選手は1週間、自発的に練習をストップ。重機が入らない細い道路に土砂がたまって水が流れない箇所などに十数人で出向いて数時間で作業を終わらせた。島川代表は「(地元の人から)重機より早くて丁寧と声をかけてもらってうれしかったですね」と話した。

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