渡辺雄太 グリズリーズ復帰初戦 今季最多タイ11得点「3P以外は100点」

[ 2024年2月14日 04:44 ]

 ペリカンズ戦で攻め込むグリズリーズの渡辺(右)=メンフィス(NBAE・ゲッティ=共同)
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 トレードでサンズから古巣グリズリーズへ加入した渡辺雄太(29)が、本拠地メンフィスでのペリカンズ戦で移籍後初出場した。途中出場で25分0秒プレーし、今季最多タイの11得点、2リバウンド、2スチールをマーク。新天地で好スタートを切り、今夏にパリ五輪を控える日本代表にとっても好材料となった。チームは87―96で敗れて9連敗を喫し、18勝36敗となった。

 古巣復帰後の初戦。サンズからグリズリーズに電撃移籍した渡辺が上々のプレーで再出発した。18~19年シーズンから2季在籍し、NBA選手としての第一歩を刻んだ思い入れの強いチーム。試合は敗れて9連敗となったが、「めちゃくちゃ楽しかった。前半は考え過ぎたが、後半はそれがなくなった。今日は甘めに見積もって、(7本中1本のみ成功の)3点シュート以外は100点だと思う」と手応えを口にした。

 本拠地のコートに立つと、ファンに大歓声で迎えられた。第1クオーター(Q)残り6分9秒から途中出場。前半は3本の3点シュートを含むシュート4本を放ちながら無得点に終わったが、後半からギアを上げた。第3Q残り1分53秒に自らのスチールからの攻撃でジャンプシュートを沈めて初得点すると、3点シュートや豪快なダンクなど後半だけで11得点。最大25点差から渡辺の出番の間に5点差まで迫った。25分以上のプレーは昨年11月以来で、第4Qは疲労で自ら交代を申し出た1分弱以外はずっと出場。守備面の数字には表れない貢献度も高く、ジェンキンス監督は「雄太の守備は素晴らしかった。活気づけてくれた」と目を細めた。

 今季サンズでは移籍決定までの52試合終了時点で29試合出場、1試合平均13分強のプレーで3・6得点に終わっていた。主軸を務める日本代表が今夏にパリ五輪を控える中、試合勘を保てるチームに移籍した意味は大きい。渡辺は「またこの世界でしっかりやっていけると思っている。(レギュラーシーズンの残り)2カ月が楽しみ」と視線を上げた。

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