尊富士が13勝!史上最速新入幕が確実に 照ノ富士とアベックVで新パレードカー騎手の大役も

[ 2024年1月28日 21:50 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2024年1月28日    東京・両国国技館 )

<初場所千秋楽>新パレードカーに乗り万歳する照ノ富士。左は尊富士(撮影・久冨木 修) 
Photo By スポニチ

 新十両優勝を決めている尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)が時疾風(27=時津風部屋)を破って13勝目を挙げた。

 鋭い立ち合いから一気に前に出て押し出した。「前に出ればケガしないので、良い相撲取れたかなと思います」。今場所、勝った13番のうち11番は一気に前に出る圧倒的な内容。稽古場で前頭筆頭の熱海富士と互角に渡り合う実力を持っており、十両の土俵では敵なしを印象づけた。

 優勝を決めた14日目には、支度部屋で部屋の横綱・照ノ富士(32)とガッチリ握手。「勝っていた時はずっとグータッチだったけど優勝の時は握手してもらえました。横綱と握手したのは入門会見以来じゃないですか」と笑った。このあと照ノ富士が9度目の幕内優勝を飾り、幕内十両で伊勢ケ浜部屋アベック優勝を達成。新しいパレードカーに乗って旗手の大役も務めた。

 集中力を保ち、一切気を緩めなかった15日間。最後の取組を終えても「本場所が終わった感じしないですね」と疲れは見せず、余裕の表情で大物感を漂わせた。新十両力士が13勝以上を挙げるのは、13年名古屋場所の遠藤以来で史上8人目の快挙となった。

 幕内下位と十両上位の成績の兼ね合いで、来場所の新入幕が確実な状況に。新十両から1場所通過は遠藤以来、平成以降5人目。初土俵から所要9場所で昇進となれば、年6場所制となった1958年以降では常幸龍に並ぶ最速タイ記録(付け出しを除く)となる。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年1月28日のニュース