【二所ノ関親方 真眼】琴ノ若 もはや横綱の相撲 短い勝負の中に強さ凝縮

[ 2024年1月26日 04:42 ]

大相撲初場所 12日目 ( 2024年1月25日    両国国技館 )

阿武咲(右)をはたき込みで下した琴ノ若(撮影・久冨木 修) 
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 琴ノ若と阿武咲の注目の一番はあっけない決着にはなりましたが、短い勝負の中にも琴ノ若の強さが凝縮されていました。

 力差があって押し切れなかったから阿武咲の足が滑った。大木にぶつかってバランスを失って崩れる。そんな印象でした。

 今場所の琴ノ若は厚み、重さ、前さばきのうまさ、それが一つのものになりつつあります。格下相手には大関、横綱の相撲、負けない相撲を取っています。場所前の一門の連合でも抜けた強さを見せていましたし、もう関脇の相撲ではありません。

 横綱、大関との残り3番。ここからが本当の勝負でもあり、進化した琴ノ若の見せどころです。13日目の照ノ富士戦。大の里戦のように横綱は左上手を取ると力を発揮するだけに、その対策が鍵になります。大関の雰囲気づくりは出来上がっています。あとはそれにふさわしい内容と結果を残すこと。チャンスを一気に仕留めるくらいの気構えで臨んでほしい。(元横綱・稀勢の里)

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