柔道世界女王の出口クリスタが一日警察署長 パリ五輪出場へ「出る試合は全て優勝」

[ 2024年1月11日 04:38 ]

塩尻署で一日警察署長を努めた出口クリスタ(右から2人目)と妹ケリー(同5人目)
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 カナダ代表として今夏のパリ五輪を目指す長野県塩尻市出身の柔道女子57キロ級世界女王・出口クリスタ(28=日本生命)が「110番の日」にあたる10日、同52キロ級の妹・ケリー(24=同)とともに塩尻署の一日署長を務めた。柔道着姿で駅や商業施設などを訪れ、110番通報の適切な利用や特殊詐欺被害抑止を呼びかけた。

 昨年は5月の世界選手権(ドーハ)や12月のGS東京大会などで優勝。57キロ級パリ五輪カナダ代表を争うジェシカ・クリムカイトを一歩リードしたが、「1試合でひっくり返されてもおかしくない点差」という。東京大会では逃した五輪キップ獲得へ、来月2日開幕のGSパリ大会から世界選手権を含めて5試合の出場を予定しており、「パリは出た3回とも優勝している。その流れを崩さないように、出る試合は全て優勝を狙う」と意気込んだ。もっとも、正月に実家でイクラご飯やブリの照り焼きなどを食べて体重が増えてしまったそうで、「これからギア全開で頑張りたい」と苦笑いした。

 五輪直前まで代表が決まらない選考方法については「正直、嫌。早く決まるところ(国)はうらやましい」と話した。選考レースの勢いをそのまま五輪本番にぶつけられるメリットもあるが、「(手の内が)バレ尽くしているのがデメリット。最後の最後まで(大会に)出ているので」と指摘。バレないように戦うのは難しいか、の問いには「そんなに甘くない。(阿部)詩ちゃんぐらい強かったら精いっぱい出さなくても勝てるかもしれないですけど、自分にはそんな余裕はないので常に進化できるようにしてます」と答えた。

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