炎鵬「出たいですね」脊髄損傷から8カ月…初場所出場へ医師からGOサインも最終判断は持ち越し

[ 2024年1月11日 15:29 ]

序二段の竹丸(右)と申し合い稽古を行う炎鵬(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の元幕内で東三段目83枚目の炎鵬(29=宮城野部屋)が11日、東京都墨田区の宮城野部屋で12番の申し合い稽古を行った。

 序二段の竹丸(22)と8番、同じく序二段の黒熊(26)と4番。鋭い立ち合いから一気に前に出る相撲が目立ち、出し投げや肩透かしなどを決める動きの良さも見られた。

 昨年の夏場所で脊髄損傷の大ケガ。日常生活もままならない寝たきり状態からリハビリを始め、10月から一丁押し、12月から実戦稽古と段階を踏んで復帰への歩みを進めてきた。年明けに精密検査を受け、医師からはGOサインが出た。「あとは自分自身のこと」。これから師匠の宮城野親方(元横綱・白鵬)と話し合い、取組編成会議が行われるあす12日の朝までに最終判断を下す。

 現時点では「出たいですね」と正直な思いを吐露。それでも「出たいけど、土俵の厳しさや勝つことの大変さは分かっている。三段目はそんなに甘くないので、そこも踏まえた上で考えないと。恐怖心との闘いになる」と複雑な思いも明かした。

 今月1日には、故郷の石川県が最大震度7の大地震で被害を受けた。「気持ち的にも動かされた。自分が出ることで少しでも力になれたらという気持ちもあります。少しでも恩返しできたらいいなという気持ちもあります」。いろいろな思いを背負い、土俵に帰ってくる炎鵬の姿が待ち遠しい。

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