【春高バレー】就実のエース福村14得点でけん引「最高の恩返し」1年前コロナ感染で棄権

[ 2024年1月8日 18:09 ]

バレーボール全日本高校選手権最終日   就実3―0下北沢成徳 ( 2024年1月8日    東京体育館 )

得点を決めた福村(左)ら就実の選手たちは決勝進出決定に喜びを爆発させる(撮影・福永 稔彦)
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 女子決勝が行われ、就実(岡山)が、3冠を狙った下北沢成徳(東京)に3―0(25―17、25―17、25―21)で快勝し、2年ぶり5回目の優勝を飾った。

 2―0で迎えた第3セットは終盤までもつれた。勝負どころで存在感を発揮したのが2年生エース福村心優美だ。14―14から勝ち越し点。16―15からも相手を突き放す一打。終盤も打ちまくり、チーム最多14得点を挙げ、名門・就実を5度目の頂点に導いた。

 エースの役割を果たした福村は「日本一になることができてうれしい。みんながつないだボールを決め切るのが自分の仕事。最後のセットは苦しい場面もあったけど、後ろのみんなが拾ってくれたので、絶対に決め切ろうと強い思いで打った」と誇らしげに言った。

 前回大会で3連覇を狙っていた就実は、新型コロナウイルス陽性者が出たため初戦前に棄権した。自身も陽性になった福村は「何も考えられなかった。自分がそういう立場になると信じられなかった。先輩たちに申し訳ない気持ちだった。もう一回(岡山を)出発する前に戻りたいと思った」と振り返った。

 ショックは大きかったが、当時の3年生から「来年結果を出してくれたら自分たちも報われる」と声を掛けられ、春高優勝を目標に据えて立ち直った。

 観客席には当時の3年生の姿があった。福村は「去年の悔しさを全部ぶつけて結果を出すことだけを考えてやったので結果を出せてうれしい。先輩方のおかげで優勝できて最高の恩返しになった」と感慨をにじませた。 

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