照ノ富士「暗いニュースを振り払えるように」明治神宮奉納土俵入りに込めた横綱の決意…出場へ前向き

[ 2024年1月5日 17:57 ]

<明治神宮奉納土俵入り>明治神宮で奉納土俵入りする照ノ富士(中央右)(撮影・会津 智海)
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 大相撲の横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が5日、東京都渋谷区の明治神宮で行われた新春恒例の奉納土俵入りに、太刀持ち・熱海富士(21)と露払い・翠富士(27)を従えて参加した。

 一般公開されて社殿前で横綱土俵入りが行われるのは、コロナ前の20年1月以来4年ぶりで照ノ富士にとっては自身初めて。この日は初詣に訪れる参拝客も多い中、約2500人の観衆が見守った。

 照ノ富士は腰痛の影響で名古屋場所途中から3場所連続休場が続いており、初場所(14日初日、東京・両国国技館)での復帰を目指す。この日は午前中、伊勢ケ浜一門の連合稽古で関取衆との申し合いも行ったという。「日に日によくなっている。稽古も徐々にできるような体になってきた」と調整は順調で「良い方向に行っている。できる限り万全な状態を早く作りたい」と前向きな姿勢を見せた。

 横綱土俵入りで踏みしめる四股には「地中の邪気を払う」という地鎮の意味が込められている。「年明けに地震がありましたし、次の日には飛行機の事故があって、大変なニュースが続いている中で始まった年」と能登半島地震や日航機の炎上事故についても言及し「そういったことも含めて心を込めました」と神妙に話した。

 出場すれば進退をかけて臨むことになる初場所まで9日。「今年こそはという気持ち。土俵に戻って、暗いニュースを振り払えるように相撲を取っていきたい」。一人横綱が相撲界を代表して決意を込め、強い責任感をにじませた。

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