駒大・佐藤圭汰 怪物がついに初出場 2季連続3冠導く

[ 2023年12月31日 05:17 ]

駒大・佐藤圭汰
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 怪物が、いよいよ初の箱根路に挑む。史上初の2季連続3冠へ王手をかけた駒大の佐藤圭汰(2年)は前回の直前に体調不良で欠場した。歓喜の瞬間を心から喜べず「来年はもっと強くなって戻ってきたい」と誓って1年。今回は「1区で区間新」を熱望していたが、区間エントリーでは前回走る予定の3区に入った。

 規格外の逸材は、さらにスケールを増した。本職の5000メートルでは10月の杭州アジア大会で6位入賞し、出雲、全日本とも2区区間賞で貢献。衝撃は11月の八王子ロングディスタンスだった。1万メートルを27分28秒50で走り、U20日本新記録を樹立。20キロ超を走る箱根への距離適性の不安を一蹴した。「八王子でタイムを出したことが自信になって、継続した練習もできている」と仕上がりを見せる。藤田敦史監督(47)も「チームの核となる選手」と期待を寄せる。

 座右の銘は「上には上がいる」。世界を見据えた駒大Sチームで元主将兼エースの田沢廉(現トヨタ自動車)、鈴木芽吹(4年)、篠原倖太朗(3年)と練習に励む。「どんなに記録を出しても世界の上の人はもっと強い。そうした人を見ると、向上心を生んでくれる」と佐藤。類いまれな才能に努力も重なり、成長は加速するばかりだ。

 「ライバルは特にいない。直前まで何が起こるか分からないので注意したい」。もはや、敵なし。直前調整さえ軌道に乗れば、爆走は間違いない。藤色のたすきが佐藤に渡った時、新たな歴史が刻まれる。

 ◇佐藤 圭汰(さとう・けいた)2004年(平16)1月22日生まれ、京都市出身の19歳。小3から本格的に陸上を始め、洛南高時代は1500メートル3分37秒18、3000メートル7分50秒81、5000メートル13分31秒19の3種目で当時の高校日本記録を樹立。昨年8月のU20世界選手権では5000メートル11位。専門の5000メートル自己ベストは13分22秒91。1メートル88、66キロ。

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