【高校ラグビー】札幌山の手 逆転負けで2大会ぶり勝利ならず 近藤主将「勢いに負けた」

[ 2023年12月29日 05:10 ]

全国高校ラグビー1回戦   札幌山の手12―17鹿児島実 ( 2023年12月28日    花園ラグビー場 )

後半、突進する札幌山の手SH近藤(中央) (撮影・後藤 大輝)
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 20年初戦(●14―19)のリベンジはならなかった。後半19分に逆転トライを許しての敗戦。就任2年目で初の“花園”だった黒田弘則監督(52)は「ちょっとミスが多くて。ここという時に波に乗れなかった。チャンスはたくさんあったが…。精度をもっともっと上げておかなければと反省している」と肩を落とした。

 前半は完璧に近かった。FWを起点にパワーで主導権を握ると、前半11分にTB浜谷陸斗(3年)が相手がスペースに転がしたキックを奪い、そのまま先制トライを奪った。同26分にはゴール前の混戦から、ニュージーランドからの留学生でフランカーのハラ・ウアイセレ(3年)がトライ。12点差としたが、2分後に自分たちのミスからPGを決められ、指揮官は「前半をきちんと2トライ差で終わりたかった」と流れが変わったプレーを悔やんだ。

 今大会前、札幌山の手OBで日本代表のリーチ・マイケル(35、BL東京)から選手全員分のウエアが贈られた。今年のW杯フランス大会でもチームをけん引した大先輩からのクリスマスプレゼント。SH近藤悟主将(3年)は26日にリーチ本人から電話で「頑張ってくれ」と激励を受けていたが「後半のミスで相手が勢いに乗り、その勢いに負けた。僕の持ち出しも狙われた」と唇をかんだ。

 大阪出身の近藤主将は故郷に錦を飾れなかったが「後輩には僕たちができなかった初戦突破、2回戦突破を目指してほしい」とチームの思いを代弁し、次代へ夢を託した。
 

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