【高校ラグビー】長崎南山、劇的逆転で初戦突破 山下主将が千金PG

[ 2023年12月28日 06:00 ]

全国高校ラグビー1回戦   長崎南山28―26山梨学院 ( 2023年12月27日    花園ラグビー場 )

<山梨学院・長崎南山>接戦を制し、歓喜する長崎南山フィフティーン(撮影・須田 麻祐子)
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 右足にすべてを込めた。長崎南山は1点を追う後半27分。ゴール前30メートル右中間からSH山下蓮主将(3年)がPGを決めて逆転に成功、28―26でシーソーゲームを制した。

 「コースが甘かったので大丈夫と思った。良かった」

 心の底からの声に聞こえた。後半22分にCTB池田のトライで1点差に迫るも、左中間からのキックを左ポストに当てるまさかの失敗で逆転機を逃した。このキックまでにゴール2本、PG2本をノーミスで決めていただけに「マジでやらかしたと思っていました。ボールを置く向きが悪くて大丈夫かなとは思ったんですけど…」と頭をかいた。それでも最後のチャンスでは冷静に決めてみせた。 

 反省を生かした勝利だった。長崎大会決勝では長崎北陽台と26―26で両校優勝。抽選により花園切符をつかんだ。山下は「スクラムをPGにしていたら、勝てていたゲーム。いろんな選択を頭に入れて花園に来ました」と振り返る。この日は後半6分はゴール前30メートルで、11分にはゴール前20メートルで相手の反則を誘うと、迷わずPGを選択し加点。久保田一平監督は「狙えるところは狙っていこうと話していた。それが逆転につながりました」とうなずいた。

 30日の2回戦ではシードの国学院栃木と対戦。再び試合巧者ぶりを発揮し10大会ぶり3回戦進出を狙う。 (杉浦 友樹)

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