大栄翔、今年の漢字は「大」年間60勝も昇進ならず「全部悔しい終わり方」強めた大関への思い

[ 2023年12月27日 15:28 ]

遠藤(左)と申し合い稽古を行う大栄翔(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の関脇・大栄翔(30=追手風部屋)が27日、埼玉県草加市の追手風部屋で初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)へ向けての稽古を行った。

 部屋の関取衆と申し合い稽古を行うのは、九州場所前以来。この日は西前頭13枚目の遠藤(33)と東十両筆頭の大奄美(31)を相手に計12番取り、強烈な突き放し一発で突き出す場面が目立った。

 今年は高いレベルでの安定した成績が続き、年間最多勝には惜しくも2差で届かなかったが合計60勝。2桁勝利が4度もあり、次期大関候補の名にふさわしい活躍だった。また、年6場所全てで勝ち越すのは入門以来初めてのことだった。

 それでも、この1年を振り返ると「全部悔しい終わり方だった」という。優勝決定戦で敗れたり、大関昇進にあと一歩届かなかったり…。目標が勝ち越しだけではなく、さらに上の番付への意識が高まっていることについては「良い悔しさ、良い悩みではある」としながらも「満足して終われていないのでやっぱり悔しさの方が強い」と胸中を吐露した。

 春場所で優勝決定戦に進出し、名古屋場所で大関獲り挑戦。「大関候補」と言われ続けた充実の今年1年を漢字一文字で表現すると?と問われると「大」と答えた。「大関という言葉がこの1年は大きかった。もっと強くなりたい、もっと大きくなりたい、大関に上がりたい」。強めた思いは来年へ、しこ名のごとく、「大」きく「栄」えて「翔」んでいく。

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