初優勝目指す鍵山優真はSP3位発進「やっぱ全日本だな…独特の雰囲気、飲みこまれて慎重に」

フィギュアスケート全日本選手権第1日　男子SP （ 2023年12月21日    長野市ビッグハット ）

＜フィギュア全日本選手権第1日＞男子SP、演技をする鍵山優真（撮影・小海途　良幹）
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　男子SPが行われ、初優勝を目指す北京五輪銀メダルの鍵山優真（20＝オリエンタルバイオ・中京大）は93・94点で3位発進となった。

　前回覇者の宇野昌磨（26＝トヨタ自動車）が104・69点をマークし首位発進。連覇に王手をかけた。山本草太（23＝中京大）が94・58点で2位。

　鍵山は序盤の4回転サルコーで転倒。それでも、以降は立て直して華麗な滑りを見せた。

　演技を終え、「やっぱ全日本だなっていう。独特の雰囲気と緊張感があるなと思った。最初のサルコーが雰囲気に飲みこまれて慎重になってしまった。その後しっかり切り替えてできたので、まあまあかなという感想」と振り返った。

　フリーに向け「ほんとに全力でやるだけ。ここまで来たら、何も守るものはない。自分らしさ全開で120％の演技ができるように頑張りたい」と話した。

　前回、鍵山は左足首負傷を抱えながら挑んで8位。今季復活し大会前には「1年でここまで取り戻せたのは、いろんな方がサポートしてくれたおかげ。この試合で恩返しというか、戻ってこられたんだよという良い演技がしたい」と語っていた。

　「ショート、フリーそろえることが一番」と足元を見つめ、「これだけを頑張る、というのはなく、今まで通りやるべきことに集中して100％の演技ができれば」と意気込んだ。