【リーグワン】NZ代表のSHスミスが先発フル出場で日本デビュー 次節は南アSHデクラークと対戦へ

[ 2023年12月9日 19:20 ]

ラグビーリーグワン1部第1節   トヨタ15―8BR東京 ( 2023年12月9日    愛知・パロマ瑞穂ラグビー場 )

<トヨタ・BR東京>後半、ボールを持ちだすスミス(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 昨季6位のトヨタは同7位のBR東京に15―8で競り勝って白星発進。今季新加入したニュージーランド代表のSHアーロン・スミス(35)は先発フル出場で日本デビューを果たし、「素晴らしい1日になった。新しいチーム、新しいスタジアムで、それも満席で天気も良かった。チームとしては辛勝だったが、勝利の一員となれて良かった」と振り返った。

 試合後の穏やかな笑みが嘘のように、ピッチ上では常に厳しい表情で闘争本能を前面に出し、プレーで声でチームをリードした。美しいフォロースルーから同じくトヨタでのデビュー戦となったSOボーデン・バレットに正確なパスを放ち、時に自ら仕掛けて攻撃に変化をもたらした。

 特に存在感を発揮したのが、ゴール前に何度も釘付けとなった後半のディフェンスシーンだ。的確な判断で人数の配分や立ち位置の指示を与え、時には文字通り尻を叩いて奮起を促した。元日本代表のFWウィリアム・トゥポウも「常にしゃべってくれるで、ディフェンスがしやすくなっている」とアーロン効果を口にした。

 来日して10日。全体練習合流も今週からとあり、2人のオールブラックスを核とした新たな攻撃戦術は不発に終わったが、スミス自身の熱量と体力が途切れることはなかった。「W杯後はリフレッシュしたが、来日に向けてフィットネスやコンディション調整をしっかりやってきた」と40日ぶりの実戦でフル出場できたのは、しっかりと準備してきた証拠。「まだパスはぎこちない。チームのために成長しないといけない」と、さらなるパフォーマンスの向上も予告した。

 次節は16日に神奈川・日産スタジアムで横浜と対戦する。会場は19年W杯の1次リーグで南アフリカと対戦したスタジアムでもあり、相手には今秋のW杯決勝で対峙した南アの正SHファフ・デクラークが君臨する。本人たち以上に、日本のファンが心待ちにする激突でも、トヨタを勝利に導くのがスミスが背負う仕事だ。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年12月9日のニュース