遠回りの黄金世代・高木優奈が完全V「1発目で勝ててうれしい」　女子ゴルフ新人戦

JLPGA新人戦加賀電子カップ最終日 （ 2023年12月8日    千葉県グレートアイランドC＝6582ヤード、パー72 ）

＜JLPGA新人戦加賀電子カップ最終日＞96期生大会、ウイニングパットを決め喜ぶ高木優奈（撮影・会津　智海）
Photo By スポニチ

　昨年度のプロテスト合格の95期生と、今年度合格の96期生の2大会が同時で行われ、96期生は高木優奈（25＝フリー）が4バーディー、2ボギーの70で回り、初日からの首位を守り、通算5アンダーで優勝した。95期生は66で回った呉佳晏（ウー・チャイエン、19＝台湾）が6アンダーで優勝した。優勝賞金は270万円。

　首位で出た高木は1番で幸先よくバーディーを奪うと、その後もスコアを伸ばし、危なげなく優勝した。前日には誤球で2罰打を受けるミスもあっただけに、「昨日の誤球をなかったことにするには勝つしかなかった」と狙い通りの結果に納得の表情を見せた。

　新人戦といいながら、過去には下部ツアーで優勝経験もある実力者。ただし、プロテストではなぜか結果が出ず、合格者のみがツアー資格を得ると規約が変わってから、ここ2年は国内の試合に出られなかった。今年、合格するまでは「プロなのにプロテストに受かっていない」と説明するのが苦しかったという。

　渋野、畑岡らと同じ黄金世代。遠回りした25歳は「プロとして試合に出る限りは優勝したい。優勝したいと思う1発目で、こういう結果になってうれしい」と実感を込めた。