来季男子ゴルフツアー2試合消滅 女子に続き、男子も試合数減 国内ツアー取り巻く環境の厳しさ浮き彫りに

[ 2023年12月7日 03:30 ]

6月のASO飯塚で優勝した中島啓太
Photo By スポニチ

 来季の男子ゴルフツアーのトーナメントから冠スポンサーが3試合撤退することが6日までに分かった。試合数も今季の26試合から減少する見通しで、国内ツアーを取り巻く環境の厳しさが浮き彫りになった。

 撤退するのは「ゴルフパートナー・プロアマ」と「ASO飯塚チャレンジド」「マイナビABC」の3つ。ゴルフパートナーとASO飯塚の2試合は消滅。マイナビABCは主催権を持つ朝日放送が新スポンサーの獲得に動いており、継続開催となる見通し。一方で22年に開催された「バイ・ザ・プレーヤーズ」が来年5月に復活するため、現状では来季の試合数は1減となるもよう。

 今季の男子ツアーは23歳の中島啓太が賞金王に輝き、蝉川泰果、金谷拓実の若き“NSK”が賞金ランクのトップ3を占め、盛り上がりを見せた。コロナ禍で打撃を受けた企業の業績も上向きでトーナメント数は増えてもおかしくない経済状況だが、そうならないのは国内ツアーの空洞化の懸念があるとみられる。

 中島は来季、米ツアー挑戦を目標に掲げ、金谷は欧州、蝉川も国内を主戦場としながらも海外にも出ていく方針だ。最盛期の93年には39試合(同週開催の重複地区トーナメントを除く)を数えた開催試合数も近年は20台で推移、海外ツアーとの賞金額差も広がっている。好調だった国内女子も来季は稲見萌寧らが米ツアーに参戦、毎年のように続くスター選手の流出などもあり、24年は試合数が減る見通し。男女ともに国内ツアーにはアゲンストの風が吹いている。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年12月7日のニュース