日大・林真理子理事長 改革さらに遠く「何合目というよりも富士吉田の駅。バスにも乗ってない」

[ 2023年12月4日 18:50 ]

会見を行う林真理子・日本大学理事長(撮影・西川 祐介)
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 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行い、自身が理想とする大学の改革の進ちょく具合について説明した。

 所得税法違反で有罪が確定した田中英寿前理事長の事件などを受け、OGで作家の林真理子氏が理事長に就任。卒業生として母校の再建に熱意を見せていた。就任1年を迎えた今年7月の会見では「6合目」と表現していたが、一連の事件を受けて「後ずさりしてしまった」と説明した。

 8月以降、違法薬物事件で3人の部員が逮捕され、さらに別の部員が書類送検された。今月1日に開かれた3年生部員・北畠成文被告(21)の初公判で、北畠被告は「監督からは“沢田副学長に見つかって良かったな”と言われた」と述べ、「沢田副学長がもみ消すんだと思い少し安心した」したと、中村監督が犯罪の隠蔽に加担した疑惑を明かしていた。
 
 報道陣から改革の手応えを聞かれると、林理事長は「何合目というよりも、富士吉田の駅に着いたところだと思います。これからバスに乗って5合目まで行かなきゃならないんだと。まだバスにも乗っていない」と、富士山をたとえに出して表現。「中央線、分かりますでしょうか?富士山に登る時の富士吉田駅(現・富士山駅)」と付け加えた。

 その上で「すばらしい答申書を出していただきましたので、これからできることから進んでいるものもありますので、やっていきたい。とにかく山に登らなければいけないという気持ちでいっぱい」と真剣な表情で語った。

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