日大・林真理子理事長 辞任を否定「審議は公正な判断だと考えている」幹部の処分と責任に大きな差

[ 2023年12月4日 17:18 ]

会見場に入る林真理子・日本大学理事長 (撮影・西川祐介)
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 日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。同理事長がこの問題について会見を開くのは今年8月8日以来、118日ぶりとなった。

 薬物事件を受け、林理事長は減俸50%(6カ月)、酒井健夫学長は来年3月末で辞任、沢田康広副学長は今月末で辞任の処分となっている。

 改めて自身の処分や辞任の意思について問われた林理事長は「第三者委員会の報告に基づいて理事会で審議されたことで、公正な判断だと考えている」と辞任の考えはないとした。

 アメフト部の廃部については「今後は理事会で継続審議していくことになる」と話すにとどめ、「競技スポーツ部を廃止した上で、日本大学競技スポーツセンターを新設することを検討し、競技部に対する大学の関わり方を見直す」とし、寮生活の監督体制の強化を図るとした。改めて廃部についての林理事長の意見を問われると「私の考えはご容赦を」と明言を避けた。また、理事長就任後の改革については「組織が脆弱だったと痛感している。(改革が)滞っているのは事実」と語った。

 また、文科省提出の報告書に基づき、第三者委員会答申検討会議の久保利英明議長が「日大信用失墜の最大の要因」について言及。沢田副学長について「情報を独占し、違法薬物に関する部員が複数いるという情報を提供しなかった。これらの複数の不適切行為を鑑みれば、日本大学の信用と名誉が傷つけられる原因は沢田副学長にあり、責任は極めて重い」と糾弾。酒井学長についても「責任は重い」としつつ、林理事長については「決して軽くない」「十分な情報を得られなかった」とした。

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