熱海富士の妹・武井陽奈さん「本当にすごい」熱海から急きょ駆けつけ現地観戦…V逸も勇姿に感動

大相撲九州場所千秋楽 （ 2023年11月26日    福岡国際センター ）

九州場所千秋楽、応援に駆けつけた熱海富士の妹・武井陽奈さん
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　西前頭8枚目の熱海富士（21＝伊勢ケ浜部屋）は、関脇・琴ノ若（26＝佐渡ケ嶽部屋）に引き落としで敗れ、初優勝を逃した。この時点で、1差でリードしていた大関・霧島（27＝陸奥部屋）の優勝が決定。熱海富士は先場所に続いて惜しくも史上最速優勝に手が届かなかった。

　この日、熱海富士の妹・武井陽奈さん（18）と母・奈緒さん（44）も会場の福岡国際センターへ応援に駆けつけた。もともとは予定していなかったが、急きょこの日の朝に現地観戦が決まり、勇姿を見届けに熱海から福岡へと急いで向かった。

　陽奈さんは、小学生の頃から兄と一緒に相撲に取り組み、現在は静岡・飛龍高相撲部の3年生で同部初の女性主将。兄の秋場所の大活躍に刺激を受け、高校最後の大会となった10月の全日本女子相撲選手権では団体戦で準優勝に貢献するなど奮闘した。


　幕内の土俵を沸かせる兄の活躍ぶりに「さすがに今場所も優勝争いするとは思ってなかった。本当にすごい」と感嘆の声。「今場所は土俵際の回り込み方とかうまいですよね」と、同じ競技者ならではの視点で尊敬の眼差しを向けた。

　熱海富士が優勝を逃すと「負けましたか…ちょっと頭が下がりすぎてましたね」と残念がった。それでも三賞の表彰式の時間になると、土俵に上がる力士の顔が見える位置へ移動。スマホのカメラを土俵へ向け、自慢の兄を誇りに思いながら撮影していた。

　母・奈緒さんは「残念だったね…」としながらも「本人の力以上に頑張れているのかな」と息子を称えた。先場所千秋楽も両国国技館で声援を送っており、2場所連続で優勝争いを演じる活躍ぶりに「できすぎじゃないですかね。信じられないです」と目を細めた。そして「まだまだこれからですよ」と、次こそは賜杯を抱く息子の姿に期待を寄せた。