積水化学2年ぶり2度目の優勝 2区・山本が区間賞「楽しみながら前を追えた」

[ 2023年11月27日 04:35 ]

第43回全日本実業団対抗女子駅伝 ( 2023年11月26日    宮城県松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台 )

優勝を果たし、記念撮影でポーズを決める積水化学の(左から)1区・田浦、2区・山本、3区・佐藤、4区・佐々木、5区・新谷、6区・森(撮影・木村 揚輔)
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 15年連続25回目の出場となった積水化学が2時間13分33秒で2年ぶり2度目の優勝を飾った。2区の山本有真(23)が区間1位、3区の佐藤早也伽(29)が区間2位と快走。5区では新谷仁美(35)が区間2位の走りで後続を突き放した。パリ五輪マラソン代表の第一生命グループの鈴木優花(24)、資生堂の一山麻緒(26)はともに3区を走ったが、力を発揮し切れなかった。

 積水化学が完勝で2年ぶりに女王の座に就いた。5位でたすきを受け取った2区の山本が区間賞で2位に浮上。最長3区では佐藤が区間2位の好走でトップに立った。5区ではベテラン新谷が区間2位でリードを広げた。

 山本は1年目ながら世界選手権5000メートルに出場した逸材。「楽しみながら前を追えた。チームのために走りたいと思えるチームで優勝できてうれしい」とうなずいた。

 佐藤はマラソンの世界選手権代表。10月のMGCはコンディション不良で欠場も、この日は広中(日本郵政グループ)に追いつかれながら最後に振り切る底力を見せ「先頭でたすきを渡すことができて良かった」。

 1万メートルとハーフマラソンの日本記録を持つ新谷は昨年連覇を逃したこの大会にも特別な思いで臨んだ。「個人的には区間賞が獲れず散々な結果だけど、総合優勝に勝るものはない」と満足感をにじませた。

 <4位資生堂>チーム初の連覇を逃した。1区の五島が区間新記録の快走でトップに立ち2区でもリードを守った。しかし女子マラソンのパリ五輪代表・一山が3区で区間20位と大ブレーキ。チームも7位まで後退した。2位に入ったMGCから42日。短期間での調整は難しかった。一山は「急ピッチで駅伝に向けてやってきたけど、思うように走れなかった。チームに申し訳ない」と落胆を隠せなかった。

 <6位第一生命グループ>10月のMGCを制した鈴木は3区で区間8位に終わった。同じパリ五輪代表の一山には競り勝ったものの、チームは3位から5位に後退。「スピード練習はできていたけど、乗り切れない部分が出てしまった。ベースが足りていないと思った」と反省した。注目度は高く沿道からも声援が飛んだ。「“頑張って”と言っていただいたのを力に変えたかった」と唇をかんだ。

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