山下美夢有　2年連続賞金女王に王手！　尻上がりの70で単独首位　好物・焼き肉解禁し…さあ最終日

女子ゴルフツアー　ツアー選手権リコー杯第3日 （ 2023年11月25日    宮崎県　宮崎CC＝6497ヤード、パー72 ）

15番、セカンドショットを放つ山下美夢有（撮影・西尾　大助）
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　1打差の2位から出たメルセデスランクトップの山下美夢有（22＝加賀電子）が6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70と伸ばし、通算8アンダーの単独首位に立った。3人に絞られた年間女王争いは同2位の申ジエ（35＝韓国）が7位、同3位の岩井明愛（21＝Honda）は23位と山下が大きくリードする。ツアー史上6人目の2年連続女王＆史上3人目の大会連覇に王手をかけた。

　ちょっとやそっとじゃ崩れない、そんな強さが山下にはある。バックナインで4つスコアを伸ばし、単独首位浮上。2季連続年間女王戴冠に大きく前進した。「前半は流れが良くなかったけど、後半はリズムよく回れた」と胸を張った。

　序盤は持ち前のショットで苦戦した。いずれもパーオンを逃した7番でボギー、8番でダブルボギーを叩いて2つ落として前半を折り返した。しかし、11番の「今日イチ」の一打で本来のスイングリズムを取り戻す。パー5で残り230ヤードを3Wで2オンさせ、ここから3連続バーディー。16番ではエッジから11メートルをパターでねじ込み、単独首位に立って右拳を握った。

　2年連続の女王となればツアー史上6人目で日本勢では00～05年の不動裕理以来の快挙となる。今夜は「最近ちょっと太ってきた」と封印していた好物の焼き肉を食べに行く予定。コーチの父・勝臣さん（48）によると、昨年も最終日前夜は焼き肉だった。縁起の良い勝負飯をパワーに変え、勝負の18ホールを戦い抜く。

　≪申ジエ6打差諦めず　明愛は振るわず23位≫メルセデスランク2位の申ジエは山下に6打差をつけられた。73と後退して「細かいコントロールができなかった」と悔しがった。米国と韓国に続く3カ国目の年間女王が懸かる。「ゴルフは最後まで分からない。応援への感謝と感動を18ホールで返したい」と力を込めた。同3位の岩井明愛は連日の75と振るわず、23位で初の女王が遠のく結果に。「やることをやるだけ」と最終日に向けて気持ちを奮い立たせた。

　▼2位・森田遥　短いチャンスも決まらず、パッティングにストレスがあった。（最終日は）今年の集大成だと思って後悔のない一日にしたい。（73と伸ばせず首位から後退）

　▼14位・安田祐香　初出場なので楽しみたいけれど、今日は悔しいなというのが多かった。最終日は今日の悔しさを晴らせたらいいなと思う。（後半5オーバーと苦戦して77）