【TOTOジャパンC】西村優菜　米ツアー初優勝へ1差2位好発進「今日はうまくハマった」

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 （ 2023年11月2日    茨城県　太平洋クラブ美野里C＝6598ヤード、パー72 ）

18番、ラウンドを終え笑顔を見せる西村優菜（撮影・西尾　大助）
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　リーダーボード上位に並ぶ漢字の名前の中から、西村は自身を見つけられなかった。発見したのは「Y.Nishimura」の文字。「英語になってる！間違えだなって思っていた」と笑顔で振り返った。これは米ツアーメンバーの証。参戦1年目の23歳がツアー自己ベストに並ぶ64をマークし、ツアー自己ベストの2位スタートを切った。

　「自信を持って振れているショットが多いし、今日はうまくハマってスコアにつながってくれた」

　ボギーなしの8バーディーと隙のない内容だった。本来はドローヒッターだが、距離を落とすためにフェード軌道で攻めた15番パー4が会心のバーディー。残り184ヤードを7Wで「OK」の距離につけ、観客を沸かせた。

　この日のフェアウエーキープ率92・86％で、パーオン率も88・89％の高水準。好転のきっかけは9月中旬の住友生命レディース東海クラシックにあった。米国から帰国し強行軍で出場。日本のキャディーから指摘を受け、「インパクトにフォーカスする作業をした」という。球のばらつきが減少し、本来の精度が復活。その後米ツアーで2度のトップ10に入り、来季シード権（年間ポイントランキング上位80人）を確実にした。

　現在のポイントランクは51位で、次なるターゲットには同ランク上位60人による最終戦のCMEツアー選手権を見据える。「1日ずつ伸ばしていけるよう頑張りたい」。米ツアー初優勝を飾ってのクリアとなれば、この上ない終幕。母国の声援がNishimuraの背中を押す。