【ラグビーW杯】松田力也 キック成功率100%は途切れるも「自分のキックを信じてやり続けたい」

[ 2023年9月29日 06:12 ]

ラグビーW杯フランス大会1次リーグD組   日本28―22サモア ( 2023年9月28日    トゥールーズ )

<日本・サモア>勝利の瞬間、喜び合う日本代表フィフティーンと、座り込むサモア代表フィフティーン(AP)
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 世界ランキング13位の日本は、同12位のサモアに28―22で勝利。2勝1敗、総勝ち点9として、D組2位に浮上した。副将のSH流大が試合直前に急きょ欠場となる緊急事態も乗り越え、1次リーグ最終戦となる10月8日のアルゼンチン戦(ナント)に2大会連続の決勝トーナメント進出を懸ける。

 日本は前半13分、今大会初先発のFBレメキの大きなゲインからチャンスをつくると、フランカーのラブスカフニが先制トライ。10―3で迎えた同32分には再びレメキ、WTB松島らのゲインでチャンスメークし、最後はSO松田の飛ばしパスを左端で受け取ったリーチが初戦のチリ戦以来となる今大会2トライ目を奪った。

 後半6分には相手WTBのB・ラムが危険なタックルでレッドカードに。数的有利になった日本は2分後にラインアウトモールからトライを追加してリードを広げた。その後は持ち味のフィジカルを生かしてきたサモアの波状攻撃に苦しみ、同25分には1トライを返されて10点差に。W杯では3大会連続の対戦となった相手の抵抗に手を焼いた。

 後半35分には松田のPGでリードを広げるも、直後にトライを返されて6点差に。それでも最後までリードを守り切り、決勝トーナメント進出に前進した。

 この試合までキックは「10分の10」の成功率100%を誇ってきた松田はこの日、キックで3PGを決めたが、トライ後のコンバージョンキックは全3本中2本。それでも「16分の15」と勝利に大きく貢献した。松田は「本当に次にむかえるというのはうれしいですし、勝って安心しています。(キック)常に100%目指している中で、きょうは1本外してしまって、それが決まっていれば、最後あんな展開にならなかったと思うので、もっともっと精進したいと思います」と語った。気持ちはすでに切り替わっている。「1本1本集中して切り替えている。ここからまた、自分のキックを信じてやり続けたい」と眼光鋭く語った。

 アルゼンチン戦へ「本当に勝たないといけないですし、最後全員でいい準備をして、まずはベスト8いけるように、出し切りたい」と言葉に力を込めた。

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