~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑫ パッティングのストローク

[ 2023年9月29日 12:00 ]

~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す ⑫ パッティングのストローク
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 ゴルフではショットの成否も大切ですが、スコアアップを狙うなら、パッティングの質を上げることです。西川哲プロによれば、アベレージゴルファーはテイクバックの時点で問題があるとのこと。正しいテイクバックを行うことで、カップインの確率をアップしましょう。パートナーは女優の馬場奈々瀬さんです。 動画で見る・~西川哲のゴルフ新理論~レッスンの誤った常識を正す⑫

 馬場 実際に経験して分かりましたが、パッティングって簡単そうに見えて難しいんですね。短い距離でも狙ったところに打てませんし、距離も合いません。どうしたらいいんでしょう?

 西川 僕はショットよりもパッティングの方が、プロとアベレージゴルファーの差が出ると思います。なぜなら、プロは確実にフェースの芯でボールをヒットしますが、アベレージゴルファーは結構芯を外してストロークしているからです。

 馬場 その原因はどこにあるんですか?

 西川 パターフェースの開閉です。自分が見る限り、アベレージゴルファーの多くはテイクバックと同時にフェースのトウ側を開きます。それを閉じながらインパクトを迎えようとします。ところが、それだとインパクトでフェースをスクエアに戻すのは難しいんですよね。

 馬場 なぜですか?

 西川 フェースを閉じるタイミングが遅れるとボールを目標の右に打ち出してしまうし、閉じるタイミングが早過ぎると目標の左へ打ち出してしまうからです。たとえわずかでもインパクトでフェースが開いたり、閉じたりすると目標に向かってボールは転がっていきません。当然、ラインから外れるのでカップインの確率が低くなります。

 馬場 プロのストロークは違うんですか?

 西川 違います。フェースを開閉する選手もいますが、その場合、いきなりフェースを開くのではなく、ある程度ヘッドを真っ直ぐ引いてからフェースを開き、閉じるときもインパクト前に真っ直ぐに戻します。フォロースルーでフェースを閉じているだけなので、ボールを狙った方向へ打ち出せます。

 馬場 自分ではフェースを開閉している意識がないのになあ。

 西川 試しにフェース面からレーザーが出るパターで素振りしてみましょう。ほら、馬場さんのレーザーはテイクバックで右を指し、フォロースルーで左を指しますよね。

 馬場 ホントですね。どうしたら真っ直ぐにできるんですか?

 西川 イメージとしては、ヒールからテイクバックする感じです。すると、フェースが開かずに真っ直ぐヘッドを上げることができます。さらに、インパクト後はヒール側を目標に向かって出すようにすると、閉じることも防げます。ヘッドを真っ直ぐ上げて真っ直ぐ下ろせるようになるので、インパクトでフェース面がスクエアに戻る確率も高くなるわけです。

 馬場 あっ、確かに先ほどよりもかなり真っ直ぐになりました。

 西川 フェースを開閉する動きがあると、フェースの芯も外しやすいので転がりが悪くなります。テイクバックの大きさに比例した距離が出ないので、距離感も合いません。ところが、ストロークが真っ直ぐになることで、芯に当たる確率も高くなり、転がりが良くなるので、距離感も合ってきます。

 馬場 ヘッドを上げるイメージを変えるだけで転がりが変わるんですね。

 西川 ボールの転がりが良くなれば、多少ラインから外れてもカップインしてくれますよ。パッティングに悩んでいる人はぜひお試しを。

 (取材協力・バーディ赤坂24)

 ◇西川 哲(にしかわ・てつ)1968年(昭43)5月2日生まれ、東京都出身の55歳。12歳でゴルフを始め日体荏原高時代に日本ジュニア優勝。88年プロテストにトップ合格。91年マルマン・オープンでツアー初V。通算3勝。18年からシニアツアーに参戦。今季から女子プロの植竹希望を指導している。

 ◇馬場 奈々瀬(ばば・ななせ)1995年(平7)7月7日生まれ、福岡県出身の28歳。12歳でテニスを始め柳川高時代にインターハイ出場。卒業後に女優活動を始め舞台「路地裏物語」の出演や東海ろうきんwebCM、外務省リーフレットモデルなどで活躍中。

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