Bリーグに電撃復帰した馬場雄大が長崎を選んだ理由 ホーバス監督のアドバイスとは

[ 2023年9月26日 15:07 ]

B1長崎電撃入団した馬場。バルーンにはB1優勝と記した
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 バスケットボール男子Bリーグ1部の長崎に加入した日本代表の馬場雄大(27)が26日、長崎市内で会見に臨んだ。昨季はNBA傘下Gリーグのレジェンズに所属。A東京でプレーした18~19年シーズン以来、5年ぶりの国内復帰となる。Gリーグ、オーストラリアNBLを含めた国内外の複数クラブから獲得の打診がある中、20年創設で今季B1に初参戦する新興クラブを選択した。

 馬場は今季の所属を決めるにあたり、日本代表のトム・ホーバス監督(56)に相談。「ファーストオプション(先発)で出られるチームがいい。海外で長くプレーしている分、ミスしたらいけないという姿勢が見える時がある。成長のために思い切ってやれる環境を選んでほしい」とアドバイスを受けた。その点で、チームの軸として期待されている長崎はうってつけのクラブ。25日夜にホーバス監督に長崎入りを報告すると「雄大のために自分もいる。何かあったらいつでも声をかけてほしい」とバックアップを約束されたという。

 馬場はNBA入りを目指して19年夏から海外挑戦。「目標は全くブレていない。パリ五輪までに成長してNBA選手になる目標に近づきたい」と強調した。長崎には13~18年にNBAキャバリアーズでアスレチックトレーナーを務めた中山佑介氏(40)が在籍。レブロン・ジェームズやカイリー・アービングらスーパースターも担当した実績を持つ。馬場は海外でのプレーを通してNBA選手とのフィジカル面の差を痛感しており「中山さんはNBAでプレーするための絶対的な知識、ノウハウがあり、そこに引っ張ってくれると思う」と期待。NBAで経験豊富な中山氏の存在も決断を後押しした。

 GM兼任の伊藤拓摩社長(41)はA東京で監督、テクニカルアドバイザーなどを歴任。馬場が所属時した19~20年シーズンにレジェンズでコーチを務めており、親交は深い。年俸、契約年数など契約の詳細は明らかにされていないが、伊藤社長は「個人のキャリアは大切にしたい。NBA挑戦は応援し続けたい」と語り、チャンスがあれば契約期間内でも海外挑戦を後押しする方針を示した。長崎でB1を制し、パリ五輪で活躍、そしてNBA入りへ。長崎への電撃入団は、青写真を実現する最善手と判断した結果だった。

 ◇馬場 雄大(ばば・ゆうだい)1995年(平7)11月7日生まれ、富山県出身の27歳。富山第一高を経て筑波大在学中の17年にA東京入りし、17~18年シーズンにBリーグ新人賞を獲得した。19年夏から海外挑戦し、NBA傘下Gリーグ・レジェンズ、オーストラリアNBLメルボルン・ユナイテッドでプレー。17年に日本代表デビューし、19年W杯、21年の東京五輪、23年W杯に出場。父・敏春氏もバスケ元日本代表。妻は女優の森カンナ。1メートル95、90キロ。右利き。

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