バスケWリーグ シャンソン けん責処分「適切なチームマネジメントを怠った」

[ 2023年9月25日 15:53 ]

 バスケットボール女子Wリーグが25日、都内で会見を開き、22~23年シーズン途中に監督と7選手が退団したシャンソン化粧品に、この日付でけん責処分を科すことを発表した。処分内容は21日の理事会で決まり、けん責は除名、制裁金など7段階の中で最も軽い。

 大場規安コンプライアンス委員は「シーズン中に前例のない事態を招いたことについて、適切なチームマネジメントを怠ったと言わざるをえない」と説明。長崎俊也事務局長は「お騒がせしてご心配をお掛けしたことをバスケットボール関係者、ファンのみな様に心よりお詫び申し上げます」と頭を下げた。

 シャンソン化粧品は昨年2月に李玉慈監督、藤岡麻菜美、千葉歩、野口さくら、大沼美琴、宮坂桃菜、北村悠貴、栗林未和の選手8人が同時退団した。チームは選手の退団は「方向性の違い」によるもので、監督は混乱を招いた責任を取って辞任したと発表。Wリーグは3月にコンプアライアンス委員会を構成する弁護士チームを編成し、関係者へのヒアリングなど調査を進めてきた。

 シャンソン化粧品は全日本選手権4回戦で東京医療保健大に敗れて敗退。試合後のミーティングで選手間で激しいやりとりがあり、チームによると、1人の選手に「チームメートに対して暴言や怒鳴り声を上げるなどの行き過ぎた言動があった」という。この影響で、精神的に追い込まれた2人の選手がそれぞれ入院と自宅療養となった。事態を重くみたチーム幹部は「行き過ぎた言動」があった選手に対し、就業規則にのっとり、解雇を含むペナルティーの可能性を指摘。混乱を招き、大量離脱者が出る事態に発展した。

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