神谷そら父・哲史さん　優勝見届け愛娘称賛「ここ一番の集中力というのは素晴らしい」

女子ゴルフツアー　日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯　最終日 （ 2023年9月10日    長崎県　パサージュ琴海アイランドGC＝6755ヤード、パー72 ）

父・哲史さんとトロフィーを手に笑顔の神谷（撮影・中村　達也）
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　2打差の3位から出た03年度生まれの「ダイヤモンド世代」の神谷そら（20＝郵船ロジスティクス）が5バーディー、1ボギーの68と伸ばして通算12アンダーで逆転し、メジャー初制覇を果たした。4月のフジサンケイ・レディースに続くツアー通算2勝目。大会初出場初優勝は昨年の川崎春花に続く史上6人目の記録となった。

　父・哲史（さとし）さん（47）は初めて娘の優勝を会場で見守った。初優勝時には次女のももさん（18）、三女のひなさん（16）のゴルフ練習先でテレビで観戦していたからだ。「我が子ながら負けん気というか、ここ一番の集中力というのは素晴らしいなと思いました」と目を細めた。

　実は前日は熱中症のような症状で、頭痛を抱えながらプレーをしていた。神谷は「今日はアドレナリンでごまかしていました」と笑ったが、10時間以上寝て回復に努めていたという。哲史さんは「熱中症とかいろいろありながらも、本当によく頑張ったなと思います」とねぎらった。

　神谷は3姉妹の長女。哲史さんによると、妹たちに対して「優しい」姉だという。「妹たちは尊敬している。親の見ていないところですけど、最近は以前よりゴルフの会話をしているようです」と明かした。ももさんは今年のプロテスト合格を目指しており、ひなさんもゴルフの腕を磨く。3姉妹の切磋琢磨（せっさたくま）が、神谷の強さの原点だ。