新関脇・琴ノ若　元大関・正代撃破「前向きな相撲ができた」

大相撲秋場所初日 （ 2023年9月10日    両国国技館 ）

正代（右）を寄り切りで下す琴ノ若（撮影・藤山　由理）
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　新関脇・琴ノ若が元大関の正代を下し白星発進した。立ち合いから積極的に前に出て相手の左を封じると、最後は冷静に寄り切り「前に出る意識の中、中途半端な形にだけはならないようにした。前向きな相撲ができたと思う」とうなずいた。

　先場所は11勝を挙げ、大関獲りの足固めとする今場所。6日には父・佐渡ケ嶽親方の出身地、山形県天童市で昇進祝賀会が開かれ「いろいろな方に祝っていただいた。恩返しするために一つ一つ上を目指していきたい」と決意を新たにした。

　琴ノ若を高く評価する八角理事長（元横綱・北勝海）は「夏巡業でも意欲的で目立っていた。（大関獲りへ）来年と言わず、今年中にも上がってほしい」と期待を寄せた。