高田真希「最後まであきらめないっていうのは大切」 W杯バスケ・カボベルデ戦で注目する2人の選手

[ 2023年9月2日 14:50 ]

銀メダルを獲得した東京五輪で日本代表女子の主将を務めたデンソーの高田真希
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 東京五輪バスケットボール銀メダルの日本代表女子で主将を務めた高田真希 (34=デンソー)が2日放送のテレビ朝日「中居正広のキャスターな会」(土曜正午)にリモート出演。バスケットボール男子W杯でパリ五輪への大一番となるカボベルデ戦への展望を語った。

 日本は1次リーグE組で初戦のドイツには破れたものの、フィンランドに98―88で逆転勝利。W杯で過去11戦全敗だった欧州勢から歴史的な白星を挙げ、1勝1敗とした。第3戦のオーストラリアにも89ー109で惜敗。1次リーグ敗退となったが、順位決定リーグO組で日本がベネズエラに86ー77で逆転勝利した。

 大逆転勝利となったベネズエラ戦について、高田は「フィンランドに続いて、ベネズエラも逆転勝ち。相手の体力を削って、なおかつ相手がフラストレーションをどんどん貯めていった。そういったのが第4クォーターに相手の疲労として現れて、日本が最後まで運動量が減らなかったのがこの逆転劇につながった。あきらめたら試合終了ですよ!っていう言葉の通り、選手、応援している人たちもそうですし、誰もあきらめてなかったのが良かったと思います」と称賛した。

 最終戦の相手、カボベルデ戦について、注目選手として2人を挙げた。1人目はベネズエラ戦での活躍が光った比江島慎(宇都宮ブレックス)。高田は「ベネズエラ戦では比江島選手の活躍なくしては勝利を語れなかったので」としたうえで「本当に苦しいときに凄く活躍してくれました。比江島選手はドライブ、ゴールに切り込んでいくプレーが特徴なんですけど、スリーポイントも効果的に決めてくれていて、中と外もできる選手」と紹介した。

 さらに「チームの最年長なんですけど、強化試合では2番手、3番手ぐらいの選手だった。本来であれば、物凄い力を持っているが、なかなかうまく自分のプレーが表現できずに、2番手、3番手に回るプレイヤーになってしまって、なかなかプレータイムがもらえてなかったんですよ。もしかしたら落ちてしまうんじゃないかってぐらい、当落線上にいた選手なんです。ベネズエラ戦のインタビューでもありましたけど、チームを救うためにトムさんは僕を残してくれたと思う。それぐらいヘッドコーチとの信頼関係もありますし、自分が勝利に貢献したいという思いも凄い持っていたからこそ、こういう形になったのかなと思います」と期待を寄せた。

 もう1人はジョシュ・ホーキンソン(28=SR渋谷)。「ホーキンソンさんに活躍してほしい。大黒柱で、貢献度がNBAのルカ・ドンチッチっていうスロベニア代表のその選手と並んで、1次ラウンドの1位なんですね。世界の中で一番活躍しているのが日本の選手がいるって、凄いこと」と称賛した。

 相手のカボベルデについては「アフリカのチームなんですけど、ベネズエラにも勝利しています。初出場になりますけど、身体能力が凄く高いです。私もアフリカのチームといくつかやりましたけど、身体能力が高いので、フィジカルとかが強いです。日本はそういった相手をちょっと苦手としているんです。受け身になってしまってやられてしまうことが、強化試合のアンゴラ戦でもあった」と説明。「ただ、カボベルデも初めての出場ですし、日本のような小さくてスピードがあって、しつこくディフェンスしてくるような、なおかつ足が動いて速いスピードの展開でオフェンスをしてくる、スリーポイントをたくさん打つようなチームをやったことがない。なので、日本にとって凄くアドバンテージでもあるし、どのチームも一緒ですけど、そうやってディフェンスされるのが凄く嫌」と解説した。

 そのうえで「どんな状況になるかはわからないですけど、最後まであきらめないっていうのは大切ですし、これに勝てばオリンピック出場権獲得なので」と力を込めた。

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